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2024年10月3日更新

後悔しない退職金の使い方|長期計画を立てよう|マネーのヒント!⑦

7月号にたくさんのご質問をありがとうございました。多く寄せられた「退職金」についてご紹介します。


後悔しない退職金の使い方

長期計画を立てよう

7月号にたくさんのご質問をありがとうございました。多く寄せられた「退職金」についてご紹介します。

退職金の使い方で多いのは、住宅ローンの繰り上げ返済、自宅リフォームなど大きな出費です。退職金の運用・管理は、退職者にとってその後の老後生活の質に影響する大きな課題の一つです。迷った末、金融機関に勧められるままに金融商品を決めて大切なお金を減らしてしまう人や、悩み過ぎて結局は銀行に預けたままになる人も多く、後悔しない退職金の管理には知識以上に長期計画が必要だということを知ってほしいと感じています。
 


よくある使い道
◆住宅ローンの繰り上げ返済
住宅ローンを繰り上げ返済すると、繰り上げ年数分の利息が減り総返済額を減らせます。退職後に下がる収入で生活する場合は、ローンの支払いが無くなれば気持ちに余裕が出るでしょう。しかし、繰り上げ返済により手元資金が減って老後生活を圧迫する可能性もあるので注意が必要です。

◆リフォーム費用
長い老後を過ごす家の修繕とリフォームは大切ですが、夢を詰め込んで予算オーバーしないように事前に決めた予算額を守りましょう。

◆その他の大きな出費
車や旅行、子どもたちへの援助など、60代は思ったより大きな出費が続く時期です。退職前に大きな買い物や支出のリストを作ってお金の使い過ぎを防ぎましょう。


資産運用の注意点
銀行預金は金額が減らないので安全に見えますが、物価上昇が起きるとお金の価値が下がります。それを防ぐためにも退職金の一部を運用してインフレや長寿に備える事は良いと考えます。退職金で投資運用をする際の注意点をいくつかご紹介しましょう。

1 投資期間を10年以上で考える
10年以上使う予定のない資金で長期運用をします。1年、2年と短期運用ではマイナスになる可能性が高くなりますが、10年以上あれば途中でマイナスが出ても取り戻す時間を持てると考えます。1~5年以内に使う生活費や車購入資金を運用に回さないようにしましょう。

2 投資時期を分散する
 定期的に一定金額ずつ投資して、購入タイミングを分散することで値動きの影響を軽減できます。受け取った退職金を一括で投資すると、高値でつかむ可能性が上がるので注意が必要です。

3 投資対象を分散する
 一つの投資商品に資産を委ねず、投資信託、債券、株式、貯蓄性保険など数種類の運用性の金融商品に分散します。一つの資産に自分の人生を委ね過ぎないようにします。

4 定年退職前から投資に慣れる
 退職金でいきなり投資デビューをすると、マイナスの値動きに耐えられず価格の下落時に売却したり、金融機関に勧められるままに別の商品に変更したりするケースを散見して残念に思います。日々変動する株式相場に連動する値動きに慣れるためにも、定年前から少額で積み立て運用などを始めておくと良いでしょう。


平均余命を基に計画する
自分の老後にお金はいくら必要でしょうか。皆さんは計算をしたことがありますか。

寿命は予想できないので、「平均余命」とう年齢ごとに生きられる年数(期待値)を現した統計値を使って、老後資金の計算をします。

2023年簡易生命表(厚生労働省)によると60歳の平均余命は男性23.68年、女性28.91年でした。これは平均値なので、筆者は5年追加して60歳以降の老後期間を男性29年間、女性34年間。すなわち男性89歳、女性94歳まで生きると想定して資金計画を立てますので、女性なら34年分の支出(生活、趣味、特別出費)に対して年金収入と貯蓄を照合して不足する金額を計算してみましょう。

老後資産を形成し豊かな老後生活を可能にするために、少しでも早く行動することをおすすめします。


おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動

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『週刊ほ〜むぷらざ』マネーのヒント!⑦
第1939号 2024年10月3日掲載

この記事のキュレーター

キュレーター
岡田有里

これまでに書いた記事:69

ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。

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