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2024年5月2日更新

お金が貯まり出す習慣作り|急な出費への対策がカギ|マネーのヒント!②

「急な出費」「大きな出費」を理由に、貯金を取り崩したり、積立貯金を中断したりした経験はありませんか? これらの出費を「特別出費」と言い、貯金を減らし、家計を圧迫する大きな原因です。貯金をしているのにお金が貯まらない悪循環から抜け出すための、特別出費対策方法を紹介します。


 特別出費を書き出す 

特別出費には税金類や年会費のように毎月ではないが1年の中で決まった時期に支払う支出と、冠婚葬祭や医療費のように突発的に発生する支出の2種類に分類します。まずは昨年度に発生した特別出費とどのように支払ったのかを細かく書き出すことからスタートしましょう。

 


 

◆特別出費の項目をリストアップ

車維持費(車検、自動車税、保険、新車購入積み立て)、住宅関係費(固定資産税、火災保険、修繕積み立てなど)、イベント(冠婚葬祭、誕生日、クリスマス、正月、七五三)、レジャー(大型旅行積み立て、帰省)、買い替え用積み立て(車購入、家電、趣味道具)、医療費、ふるさと納税、被服費、年払い会費など。県外出身の方は親族の見舞いや葬祭などで家族全員の緊急帰省費用も含めておくと安心です。


 年間カレンダーを作る 

次に、上の図を参考に特別出費の年間カレンダーを作ります。年間合計金額を見て驚くと思いますが、しっかり計算すると50~100万を超える場合が多いです。予想以上に大きな金額を見れば、今まで貯金してもお金が貯まらないと悩んでいた原因が特別出費の対策不足だと納得できます。

ちなみに筆者は修繕費、家族の被服費、各種買い替え資金を手厚くしているので年間特別出費が100万円を超えていて、リストを見るたびに目を疑いますが、削れる項目は無いのが現実なので「そんなものだ」と受け入れて確実な対応を心掛けています。


 特別出費を準備する 
年間の特別出費の合計額を「取り置き貯金」として毎月の収入とボーナス時の追加を組み合わせて積み立てます。最初の1年は、封筒にお金を入れておいてもいいのですが、お勧めは細長い蛇腹ファイルにお金+リスト+レシートを一緒に管理する方法です。アナログですが、計画と実際の出費が一目瞭然で、次年度以降の調整が楽になります。

銀行口座を使う場合は、生活資金とは別の口座を用意しましょう。筆者はインターネット銀行の自動積み立てを利用しています。コンビニのATMが使えて携帯で残高確認、振り替えができるので便利です。

1年目は今年の支払いをしながら来年の積み立てをするため、苦しいやりくりになります。無理をせず、数年単位でシステム化に取り組みましょう。特別出費積み立てを予算化すると毎月の貯金額が減って焦るかもしれませんが、それが本来可能な貯金額なのです。痛みを伴う家計改革を終えれば「急な出費」を余裕で支払いながら、お金が貯まる習慣が定着するはずですので頑張ってください。


おかだ・ゆり
おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動

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『週刊ほ〜むぷらざ』マネーのヒント!②
第1917号 2024年05月02日掲載

この記事のキュレーター

キュレーター
岡田有里

これまでに書いた記事:70

ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。

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