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2025年6月19日更新

糖質制限ダイエットの誤解|健康チャレンジ!(63)

医師の安谷屋徳章さんが、ダイエットについて話します。
文・安谷屋徳章

糖質制限ダイエットの誤解

今回もダイエットについてお話します。ダイエットは、食べる量を減らしておなかがすくのを我慢するので、「カロリー制限」と言い換えることもできます。太っている人が体重をしっかり落としたい場合はこのカロリー制限が必須です。

例えば、糖質制限ダイエットで主食やおやつを食べない場合、糖質を減らした分、カロリーも減るので、糖質制限とカロリー制限を同時に行ったことになります。

しかし、おやつの代わりにゆで卵を食べたらどうなるでしょうか。糖質制限をしたことにはなりますが、ゆで卵の数によってはカロリー制限にはなりません。ゆで卵の数が多過ぎるとカロリーの取り過ぎになるかもしれません。また、これが夕食のお米だったらどうでしょうか。お米の代わりにおかずを増やすと糖質制限にはなってもカロリー制限にはならないかもしれませんし、おかずを増やし過ぎれば太ってしまうかもしれません。

単純にお米を食べなければ、あとは何をどれだけ食べてもいいという考え方だとうまくいかないということです。もともとお米を大量に食べていた人がお米をやめて、おかずを少し増やすという食事に切り替えた場合は糖質制限とカロリー制限を同時に行ったことになります。もともとの食事内容の違いで糖質制限ダイエットのとらえ方が変わってくることも知っておいてください。

糖質制限ダイエットが知られるようになる前のダイエットはカロリー制限が主体で、脂質制限と混同されていました。つまり、脂質さえ制限すればいいととらえていた人が多かったのです。脂質を制限するために貴重なタンパク源である肉や卵を控え、代わりに糖質を多く取るようになり、カロリー制限ダイエットで失敗する人がいたのだと思います。ダイエットでたくさん食べていいということはありませんのでご注意ください。



あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など

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毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」健康チャレンジ!
第1975号 2025年06月19日紙面から掲載

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