潮平憲二さんは「県内初導入の測定機器や治療法の認知度を高めて県民の皆さんに広く利用していただくことで、健『幸』長寿の一助になれば」と話す。モニターに写っているのは測定機器「SKY10」の測定結果をもとに、3D画像で可視化された心臓の血管のデータ


詳細な測定基に
適切に栄養補う

新健幸クリニック
ヘルス・ウェルネス事業推進室　潮平 憲二 さん

腎臓病やリウマチ・膠原（こうげん）病を中心に診療を行う新健幸クリニック（那覇市）は、ことし2月に「ヘルス・ウェルネス事業推進室」を立ち上げ、病気の予防を支援する外来を開設した。同事業推進室を立ち上げた潮平憲二さん（36）は、前職で10年以上サプリメント開発に携わっていた。「県内の医療機関では初導入となる測定機器を活用し、沖縄の健『幸』長寿に貢献したい」と話す。


Ｑ　新事業の内容は？

A　新規導入した測定機器を用い、その人に足りない栄養素や血管の状態など健康状態を把握して、適切なサポートを行います。病気になってから病院を受診するのではなく、病気を未然に防ぐための支援が目的。二つの機器を主軸に健康状態をチェックします。その一つが「スキャンアナライザー（量子共鳴磁気分析器）」。脳や心臓の血管、胃腸機能をはじめ、体内のビタミン、ミネラル、重金属、アミノ酸など全身の状態を測定できます。最大約130項目を2分間機器に手をかざすだけで測定できるのが特徴です。

もう一つの機器「SKY10（高機能スクリーニング解析装置）」は、心臓の血管の詰まり具合やリンパの状態、自律神経のバランスなどを測定できます。測定結果を3D画像で可視化して健康状態を把握でき、がんの早期発見につながることもあります。医師の指導のもと、栄養不足の方に対して無理なく取るための食事指導、医療機関向けサプリメントの提案、点滴療法や水素療法などで総合的にアプローチします。
 

スキャンアナライザーで手軽に全身の状態を測定

Ｑ　同事業推進室を立ち上げたきっかけは？

A　昨年、体調を崩して病院で検査を受けましたが異常が見当たりませんでした。しかし、自費診療で検査・治療をしたところ、症状が短期間で劇的に改善しました。通常の診療では原因が分からなかった不調が改善されたことに衝撃を受けました。保険診療にはない検査や治療法も活用することで、より多くの方が健やかで幸せになれるのではと考え、これまでの経験や知識を生かして沖縄の健『幸』と長寿に貢献したいと思い、本事業推進室を立ち上げました。


Ｑ　今後の展開は？

A　妊活支援にも取り組んでいきたいです。妊娠にはビタミンDをはじめさまざまな栄養が必要です。赤ちゃんの健やかな発育のためにも、これから妊活を始める方、妊活中の方に測定で現状を把握していただき、足りない栄養素を補うサポートをしたい。

認知症やうつ病、副腎疲労、慢性疲労症候群、小児の体調不良には栄養不足も関与していることが知られています。体に異常が見つからないのに調子が悪いなど、気になることがあればお気軽にご相談ください。


健康経営に法人向けの測定にも対応


ヘルス・ウェルネス事業推進室で扱う測定機器「スキャンアナライザー」は小型で持ち運びが可能なので、法人向けに出張での測定も対応している。問い合わせは下記の電話番号から。

新健幸クリニック
那覇市久茂地2‐11‐18 2階・3階（総合受付）
電話＝098（861）5700

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『週刊ほ〜むぷらざ』発信！沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー＜437＞
第1975号　2025年06月19日掲載