ビューティー
2025年6月5日更新
梅雨時季のだるさ 消化の良い食事を|心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ −108−
5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を知念伽央梨さん(i-PLANA代表)が紹介します。今回はアーユルヴェーダ的「梅雨の過ごし方」について。
梅雨時季のだるさ 消化の良い食事を
気分の落ち込みにハーブ
今年は梅雨入りが遅かったですね。畑の水やりをする度に強い太陽熱で乾燥した土を見ながら早く梅雨がこないかなと心待ちにしておりました。
アーユルヴェーダでは、梅雨は「重さ」「湿気」の性質、「軽さ」「不安定」の性質を持つ二つの生命エネルギーが増すと考えられ、体や心の重だるさ、気分の落ち込み、不安感、消化力の低下による消化不良、むくみなどが現れます。
雨による湿度の高さ、気温の変化による寒暖差や日照不足などが原因で私たちの心身に不調が起きやすくなるのです。このような時におすすめの過ごし方をご紹介します。
【食事】
・出来たての温かい食事
・消化に負担が少ないもの。野菜やスパイスを使ったスープ
・肉のスープ(スパイスを利用し消化しやすくする、スープのみでも)
控えたい食品…冷たい飲食物、生もの、ピザ、アイスクリームなどの甘いもの。
スパイス…消化力を上げるジンジャー、ブラックペッパー、ヒハツ、クミンなど。
飲み物は、コーヒーや紅茶を少し減らして白湯やスパイスティーを飲むといいでしょう。
梅雨時季は、消化力を上げるスパイスを活用するといい。写真はアーユルヴェーダ基礎コースのスパイス料理
アーユルヴェーダは通年を通して「早朝起床」をすすめていますよ。早起きをし、排せつ、瞑想(めいそう)、ヘッドマッサージ、オイルやハーブパウダーを使った体のケア、ヨガ、入浴といったアーユルヴェーダ的朝のルーティンで重だるさを引きずらない生活を行いたいですね。
運動もお忘れなく。室内で出来るヨガやラジオ体操、天気のいい日にはウオーキングなど気分転換と代謝促進を目的とした、心から楽しめる運動をしましょう。
トリートメントでは全身のオイルマッサージ(アビヤンガ)を施します。カウンセリングで体調やその時の症状にあったオイルやハーブを使います。冷えた体は温め、余分な熱がこもっていれば取り去ります。
梅雨は気分が落ち込みやすいため、「香り」を使うこともおすすめです。ユーカリ、ローズマリー、レモングラスなど少し刺激がある香りがおすすめ。気持ちが軽くなりますね。
このように心身のバランスを保つことが大切なポイントとなります。アーユルヴェーダの智慧(ちえ)で憂鬱(ゆううつ)な気持ちを吹き飛ばして梅雨時季を楽しんでいきましょう。
インフォメーション
◆アーユルヴェーダ講座・ヴィーガンランチ付き
《日 時》8月26日(火) 11時~14時
《場 所》カフェ ロッタ (那覇市首里鳥堀町1丁目45 2階)
《内 容》ヘナ、ヘッドマッサージの有用性、夏の過ごし方
《参加料》4400円(税込み・ランチ代含む)
《申し込み》電話=090-1946-9030
◆2025年度おきなわ県民カレッジ生涯学習サービス講座
《日 時》10月25日(土) 10~13時
《場 所》名護市中央公民館 調理室
《内 容》アーユルヴェーダの食事法~実践から学ぶ世界最古の医学~
《材料費》2000円予定
《申し込み》8月25日(月)~
国頭教育事務所 電話=0980-52-2664
◆アーユルヴェーダ基礎コース
《日 時》8月スタート
《問い合わせ先》電話=090-1946-9030
株式会社 i-PLANA
代表 知念伽央梨
米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携AyurVedicMedicinePractitioner・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー、琉球料理伝承人
ご予約・お問い合わせ先
スパパティヤ
098-964-1808
電話受付時間10〜22時
▼オンラインショップは下記のURLから
https://r.qrqrq.com/2jgBixvM
【これまでの記事】
心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1973号 2025年06月05日紙面から掲載」