ビューティー
2023年12月28日更新
[美容形成外科]健康美がトレンド「肌育」で美しく|教えて!ドクター当山〈266〉
5年ぶりとなる当山美容形成外科の市民公開講座が11月23日、那覇市内で開催。美容に関心の高い120人余が参加した。美容皮膚科医の今泉明子氏と同院院長の当山拓也氏による「世界の美容医療と再生医療」と題した講演を上下編で紹介。上編は今泉氏。「健康美が世界のトレンド。ケアを始めるのに遅過ぎることはない。今日できることから『肌育』を!」と呼び掛けた。
「人気美容皮膚科医から見た美容医療のウソ・ホント!」
健康美がトレンド「肌育」で美しく
当山美容形成外科プレゼンツ 市民公開講座 「世界の美容医療と再生医療」上編
「美容医療のウソ・ホント」と題して講話する今泉氏
左から当山美容形成外科の当山護会長、六本木で今泉スキンクリニックを開業する美容皮膚科医の今泉明子院長、当山美容形成外科の当山拓也院長。「今泉先生とはフランスの学会でご一緒して以来、交流を深める仲。今回、満を持して沖縄にお呼びすることができました!」と護会長、拓也院長
まず知っていただきたいのが私たち「アジア人の美しさ」です。下の写真を見てください。欧米人は面長で顎先がとがり眉はキュッと上がって美人だけどキツく見えがち。アジア人は卵型で頬骨が内側に寄って鼻筋が通り、眉間は幅広。唇も厚みがあり全体的にふんわりとして若く見えます。そもそも骨格が違うので顔の印象も変わるわけです。
アジア人VS欧米人
人気はアジアの顔
以前はモナリザの顔に代表される黄金比を意識した治療が一般的でしたが、昨今は日本のアイドルの顔などに代表されるプラチナ比に近づけるケースが多いと言われています。顔が少し短めで愛くるしく見えるのが特徴で、欧米人もどんどんこれに近づけています。つまり私たちアジア人の顔が今、最も人気で美しいということになります。
次に老化とは何か? 老化の原因は「紫外線・細胞の酸化・ホルモン分泌の低下・皮膚の乾燥」の四つです。アジア人の老化のプロセスは特殊で、顔の真ん中に現われやすい特徴があります。①骨が老化で萎縮し、②皮下脂肪組織の老化が顔の外側から起こるのがその理由。こめかみや頬の外側の筋肉・脂肪が落ち始め、骨が痩せた目元や口元にたるんだ皮膚が集まり、法令線やマリオネットラインとなって現われるわけです。ですから顔の中央部を治療するだけで見た目年齢はグッと変わりますし、根本から解決するなら顔の外側にアプローチすることが大切です。
一番身近にできるケアは保水。私自身も化粧水ケアに一番時間をかけます。価格より量が大切で500円玉3個分をしっかりなじませ保水します。また若々しく見せるにはシミだけでなくシワも対策するのが効果的だということも覚えておいてください。
少しずつケアが肝
今、世界のトレンドはナチュラルヘルシービューティー、つまり健康美です。以前は顔やパーツの形を変える人が多くいましたが、今は少しずつ気付かれないように変わりたい人が増えています。
そのために必要なのが「肌育」。方法は化粧水を使った保水からピーリングでの角質ケア、当山美容形成外科などのクリニックで行える光治療、ラジオ波や赤外線などの引き締め術、ヒアルロン酸による肌質改善やボトックスでのしわ取りなどさまざまです。全部を一度にやるのではなく、少しずつケアするのが肝。健康美であり続けるために肌育を始めましょう!
※次回は後編を紹介します。
今泉先生が解説!
美容医療のウソ・ホント?
Q.ヒアルロン酸治療は受け続けなきゃダメ?
「年と共に顔のボリュームは減るため注入治療は理にかなっています。ただヒアルロン酸は組織に少しずつ残るため、頻回にやる必要はありません。定期的に診察を受け、必要に応じてケアしましょう」
Q.顔や頭皮のマッサージは小顔や老け顔改善に効果がある?
「マッサージは血液やリンパの流れを改善するもの。老化は皮膚・皮下組織・骨の老化によるものなので、完全に改善するのは難しいでしょう。あくまで予防的に」
Q.いい化粧品を使うと肌が慣れ、次はさらにいい化粧品が必要になる?
「使い続けるうちに初めほど効果を感じにくくなることはあると思います。特に美白化粧品などは慣れるとそれ以上メラニンが排出されにくく。でも化粧品が効いていないわけでなく、そこがスキンケアの限界。物足りなさを感じたら、美容医療の始め時です」
<この記事に関する問い合わせ先>
医療法人形成会 当山美容形成外科
098-867-2093
http://www.touyama.com/
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<過去記事一覧>
『週刊ほ〜むぷらざ』 教えて!ドクター当山<266>
第1899号 2023年12月28日掲載