ビューティー
2023年11月2日更新
白湯を飲んで 体調整える|心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ −89−
5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を知念伽央梨さん(i-PLANA代表)が紹介します。今回は、アーユルヴェーダ的「白湯(さゆ)のパワーについて」です。
白湯を飲んで体調整える
シンプルなことが心身楽に
熱いままや湯冷ましにするなど、飲み方次第で体に良い影響があると期待されている白湯
肌寒くなり温かい物が欲しくなる季節になりました。最近は、白湯についての質問が増えています。
アーユルヴェーダでは、5千年も前から白湯を飲むことを勧めています。ある古典書によると、「だるさの緩和、寝付きと目覚めの悪さの緩和、体がすっきりし、食事がきちんと消化され、次の食事がおいしく食べられ、尿がよく出て体の中がきれいになる。咳(せき)や呼吸の苦しい症状の緩和、熱が下がりやすくなる」と白湯のことが書かれています。「白湯を飲むだけで?」と驚いてしまいますよね。
「食事がきちんと消化され、次の食事をおいしく食べることができる」ということは大変、重要なことだとアーユルヴェーダでは考えられています。「未消化物」こそ、老化や病の元だというのです。そこで消化力を上げる方法をご紹介しましょう。
「食前に生生姜(しょうが)スライス1~2枚に岩塩とレモン汁を少量かけて食べる」「暴飲暴食をしない」「冷たい飲食物を取り過ぎない」「体力に適した運動を習慣にする」「質の良い睡眠をとる」などです。現代人の多くは、食生活の乱れや睡眠不足、便秘が続き、調子が悪いという方が多いようです。そんな方には白湯を飲むことをお勧めします。コーヒーやお茶を少し減らして白湯に変えることから始めてみては。
湯冷ましがいい場合も
しかし、白湯より湯冷ましが良い場合も。体の悩み別に飲み方を変え、改善したという研究も。暑いと感じた時に起こる痛み、ストレスによるイライラ感、更年期の症状であるホットフラッシュ、お酒が翌日まで残るとか、胸焼けがするといった方には「湯冷まし」がお勧めです。過剰な熱を鎮静し、リラックスできます。研究では81%の方が改善したとされています。
夜、寝る直前に熱々の白湯をゆっくりすすり飲むと朝、スッキリ起きることができるとも言われています。個人の見解ですが、むくみが取れたように思います。このように、アーユルヴェーダにはすぐに実践できる簡単な知恵が詰まっています。現代社会は情報が氾濫していますが多くのものを見過ぎず、自分の内面を観察してみましょう。意外とシンプルなことが心と体を楽にしてくれるかもしれませんよ。
インフォメーション
★12月開催 アーユルヴェーダ基礎コース
日時:毎週月曜日13時~15時
場所:北中城村美崎
※全30時間(対面講座、Zoom講座あり。ご都合の良い講座を選べます)。
〈内容〉体質論、日々のセルフケア(食事法・薬草学・ヨーガ・ヘッドケア・口腔ケア・アーユルヴェーダ介護法)。
〈実習〉ギー作り、消化を良くするスパイス作り、チャイ&スパイスカレー作り、沖縄野菜の栽培実践。実際に畑で野菜を育て収穫後、アーユルヴェーダ料理を作る。持ち帰り可。
※詳細は問い合わせください
電話090・1946・9030
★ペアーレ沖縄タピック カルチャースクール 2回講座
12月10日(日)
「アーユルヴェーダの食と美容法」
12月17日(日)
「アーユルヴェーダと運動 気軽にヨーガ」
時間:両日ともに13時30分~15時30分 受講料:4000円
教材費:2000円 場所:ペアーレ沖縄タピック
★体質に合わせたハーブティーと軽食付き
【問い合わせ】ペアーレ沖縄タピック
電話098・934・6111
※料金は全て税込み
株式会社 i-PLANA
代表 知念伽央梨
米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携AyurVedicMedicinePractitioner・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー、琉球料理伝承人
スパパティヤ
ご予約・お問い合わせ先
098-964-1808
電話受付時間11時〜22時
【これまでの記事】
心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1891号 2023年11月2日紙面から掲載」