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2019年12月26日更新
彩度を抑えレトロポップに|ファブリックで華やぐリビング~琉球風水でエレガントに~②
[金 黄色がテーマカラー]今回は、黄色がテーマカラーになったファブリックコーディネートです。風水の五行では、楽しみごとの運気、商売運などをつかさどる「金」に属する色。鮮やかな黄色のソファーを置いたLDKを例に、陰陽を調和させるポイントを四つのステップで解説します。
大型家具がテーマカラー
2020年は七赤金星の年。黄色は七赤金星のもつ「金」の氣を表す色の一つで、喜び、楽しみ、豊かになる空間づくりに役立ちます。陽性の色なので、陽性の空間であるリビングとは相性がいいのですが、強い色を広範囲に使うと陽が強くなり過ぎてしまうので、注意も必要です。
私がファブリックコーディネートに入ったお部屋にはビビッドな黄色のソファがあったので、ファブリックは全体的に彩度を抑えたもの選んで陰を補い、落ち着きをプラス。レトロポップな空間を目指しました。
Step1.カーテンはベースカラーに
ファブリック選びのファーストステップはカーテンです。カーテンを選ぶ時に気をつけてほしいのは、部屋全体の配色バランスです。インテリアの配色は、壁紙や天井、床の色などに使われるベースカラーが75%、テーマカラーが20%、そしてアクセントカラーが5%くらいの割合で取り入れるのが黄金比率だと言われています。
テーマカラーはソファだけで十分だったので、カーテンはベースカラーの無地のクリーム色を選択。明るさで陽を維持しつつ、存在感が出過ぎないようシンプルさで陰を補いました。
Step2.タッセルは丸いデザインを
金の氣は、丸みを帯びた形と相性良し。丸い形が連なり淡いグリーンと黄色が互い違いに入ったかわいらしいタッセルをかけると、無地のカーテンにもポイントで陽のエネルギーが加わり、少し華やいだ印象になると思います。
Step3.クッションでアクセント
クッションは、落ち着きを与えるベージュに加えて、柄の花の色から淡いブルーとピンクの2色を選んでアクセントにしました。花柄のクッション生地と合わせたマットをテーブルに置き、陽の氣を持つ縁起の良い花・黄色のユリを使ったアレンジメントを添えると、より空間が華やぎます。
Step4.壁に自然のグリーンを飾る
家具やクッションで、すでに陽性のアクセントが効いているので、壁を彩るウォールデコレーションは陽を抑え、シンプルなグリーンで穏やかに陰を補いナチュラルな雰囲気をプラスすることで、陰陽の調和を取りました。
Before。クリーム色が基調のLDKに、ビビッドな黄色のソファーの存在感が際立つ。クリーム色の無地を選んだカーテンには、共布のタッセルがかかっていた
After
金の氣と相性のいいアイテム
丸い形、アーチ型/金属、華やかさ、宝石、宝飾品/ 黄色、ピンク、白、ゴールド/ユリ、オレンジやレモンなどたわわに実る果実
ファブリックパネルで上品に クッションに柄入りのベージュと少し暗めの赤色を組み合わせ、ベージュのクッションと同じ生地で仕立てたテーブルマットとファブリックパネルを合わせたコーディネート。より上品な雰囲気に
プロフィル
よこかわ・あきこ
暮らしの質を向上させ、幸福な人生をデザインするロンジェ®️琉球風水アカデミー学長。琉球風水師、風水空間プロデューサーとして講演なども行う。
https://longe.jp/
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毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1691号 2019年12月26日紙面から掲載」