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2018年6月21日更新

大人になった今こそ行きたい ひめゆり平和祈念資料館 対馬丸記念館 [6.23 慰霊の日]

平和学習は学生の時にやったから、と思っていませんか。大人だからこそ、感じることがあります。改めて、施設や戦跡へ足を運んでみてはいかがですか。多くの学童、学徒が犠牲になったことを伝える「ひめゆり平和祈念資料館」「対馬丸記念館」を紹介します。子どもにも伝わるよう工夫されているので、子どもと行くのもお薦めです。

ひめゆり平和祈念資料館

学徒隊身近に 平和考える

沖縄戦で「ひめゆり学徒隊」として沖縄陸軍病院へ動員され、犠牲になった女学生たちがいる。1989年に開館したひめゆり平和祈念資料館では、彼女たちの戦争体験を伝えるため、体験者の証言映像や当時使用していた医療用具、ガマのジオラマなどが展示されている。沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の学生222人(教師18人)は負傷した兵士の看護や身の回りの世話をするために動員された。その中の136人、動員外の学生を含めると227人が犠牲になった。227人の遺影には、体験者やひめゆり同窓生らが調べた一人一人の亡くなった時の状況や性格などが併せて展示されている。それを見ると今の中高生となんら変わらない普通の学生たちだったのだと身近に感じ、胸が締め付けられる。
来館者は県外からの修学旅行生や観光客が中心。学芸員の前泊克美さんは「戦争について知れば誰だって戦争はしたくないと思うはず。県民の皆さんにも来館してもらい、戦争について考えるきっかけになれば」と話す。同館では6月21日(木)~6月24日(日)までアニメ「ひめゆり」など、子どもも理解しやすい映像を上映する。




第4展示室には遺影と体験者の手記が展示。建物外観(写真中央/ひめゆり平和祈念資料館提供)。学芸員の前泊克美さん(写真下)

【開館】午前9時~午後5時30分(入館は午後5時まで・年中無休)
【場所】沖縄県糸満市字伊原671-1
【電話】098-997-2100



対馬丸記念館

子どもに伝わるよう工夫

1944年8月22日、疎開学童ら1788人を乗せて長崎に向かっていた「対馬丸」が、アメリカ潜水艦の攻撃で撃沈。1482人(氏名判別者数)の尊い命が犠牲になった。
対馬丸事件を伝えようと、2004年に開館した対馬丸記念館。「雪も富士山も見ることができる」「お母さん、もし沈んだらどうしよう」といった出航前の子どもたちの声に始まり、撃沈、漂流、救助が描かれる。攻撃を受けたのは夜10時、皆が寝静まった後。多くの人々が、船と共に海へと沈んでいった。
記念館の1階には、遺影や遺品が展示されている。ずらりと並ぶ遺影は375人分で、犠牲者の4分の1にも満たない。あどけない笑顔に心が痛む。再現された当時の小学校の教室や教科書も展示されていて、教育についても考えさせられる。
展示物がルビ付きの大きな字で書かれていたり、キャラクターの絵がナビゲートしてくれたり。絵本コーナーもあり、子どもにも分かりやすいよう工夫されている。



学芸員の宇根一磨さん=上写真=は「来館者のうち、県内の方は約3分の1。小学校の平和学習が多いが、まだ知られていない。ぜひ、お子さんと一緒に親子で見に来てほしい」と呼びかける。



1階には遺品や遺影のほか、教室を再現。教科書や玩具に、皇民化教育がうかがえる


建物は船をイメージし設計されている


【開館】午前9時~午後5時(木曜休館)
【場所】沖縄県那覇市若狭1-25-37
【電話】098-941-3515



<6.23 慰霊の日「託された思い次世代へつなぐ」>


撮影/比嘉秀明・編集/栄野川里奈子・宮里知可乃
『週刊ほーむぷらざ・6.23 慰霊の日』
第1613号 2018年6月21日掲載

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栄野川里奈子

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おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

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