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2017年12月28日更新

[楽しくやせる!]BMI27で高い死亡率

県の40代以上の男女は、腹囲が全国平均を上回り、加齢とともにその開きは大きくなる傾向にある。内臓脂肪型肥満が多いのだ。沖縄県保健医療部保健衛生統括監で医師の糸数公さんに県民の肥満について聞いた。

県保健衛生統括監に聞く「県民に多い脂肪肝」

生活習慣病のリスク高める内臓脂肪

Q1.肥満とはどんな状態?

見た目じゃなく、国際的な指標がある。BMI(Body Mass Index)といって、体重を身長×身長で割った数値が、日本では25以上を肥満としている。
県内の肥満者の割合は2011年調査で、男性(20~60歳)が46.3%、16年には39.9%に。女性(40~60歳)は37.5%から29.8%になった。男女とも減る傾向にあるが、全国よりは高い。

Q2.肥満はなぜ悪い?

肥満になると体に脂肪がたまる。脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪がある。中でも内臓脂肪が悪い。糖尿病や高血圧症などの生活習慣病のリスクが高くなるからだ。BMIが27を超えると死亡率が高くなる、という報告がある。
内臓脂肪は腹囲(へそ回り)を図ることで推測できる。男性は85センチ、女性は90センチ以上あると内臓脂肪があるといわれているので特定健診で腹囲を測定している。
沖縄で多いのは脂肪肝。悪化すると肝炎を発症し、肝硬変へと移行する。原因の多くはアルコールの摂取過多だが、肥満からくる脂肪肝もある。

Q3.肥満が体に与えるリスクは?

肥満が引き起こす疾患はすぐに発症しなくても、発症のリスクが高い状態が続くことになる。
肥満に関連する疾患、および生活習慣病には、糖尿病、腎臓病、高血圧症、脳梗塞、心筋梗塞、高尿酸血症、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群、乳がん(閉経後)、整形外科的疾患などがある。

Q4.県民に肥満が多いのはなぜ?

高カロリーの食事に、日常的な運動の不足がある。
一つは欧米型の食生活。復帰前、米軍統治下だったことが影響していると思う。模合、仲間同士の集まりなど外食の機会が県外より多い。遅くまで飲酒した後、夜食を食べるなどだ。
そしてモータリゼーションの発達。復帰後、自家用車の台数が増えた。歩かない県民性。時間を決めて運動する人は、他都道府県に比べて多い。しかし、歩いて買い物に行くことや、通勤などで日常的に運動する人は少ない。

Q5.メタボにならないためには

メタボリック症候群は、内臓脂肪型肥満の人が、高血糖、高血圧、脂質異常症の二つ以上を発症した状態をいう。健康診断(健診)を受けないと分からない。まずは早めに健診を受けてほしい。健診に行かない人は、健康に問題がある人ほど、その間に病気が進行するリスクが高くなる。健診を受ければ、病気にならないためのアドバイスが専門家から受けられる。


<メタボにならないために>

  1. 1日20分運動すること。連続でなくてもいい。小刻みに運動してトータル20分になればいい
  2. 朝昼晩3食をとって、間食を控える。間食が多い人に肥満が多い
  3. 子どものころからの教育。小中学生向けに本をつくって、食生活について意識を高めるようにしている。



肥満のリスクこんなに!

  • 内臓脂肪は生活習慣病のリスクを高める。
  • 肥満が続くと疾患の発症のリスクが高い 状態が続く。
  • BMIが27を超えると死亡率が高くなる。
  • 肥満からくる脂肪肝がある。




糸数公さん
県保健医療部保健衛生統括監・ 医師
 

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『週刊ほーむぷらざ 年末年始特別号』
第1589号 2017年12月28日掲載

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上間昭一

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