特集
2017年1月19日更新
特集「温活 ONKATSU」|不調の元となる「冷え」対策に温活を始めてみませんか
運動不足やシャワーでの入浴、夏の冷房が原因で、沖縄でも冷えている女性は多いという。食事や簡単ケアで冷えを解消し、心地よく! インドの伝統医学アーユルヴェーダと東洋医学の視点から、手軽にできる工夫を教えてもらった。
食とケアで冷えを解消!
アーユルヴェーダ
スパイスで内から温かく
日本アーユルヴェーダ認定ライフスタイルカウンセラーの知念伽央梨さん(46)は、「アーユルヴェーダでは冷えを病の元と捉えますが、体質によっては温め過ぎると不調を起こすこともあります。体質やその時の状態に合わせて、食材を選びます」と説明する。左下表でチェックが多いものが自身の体質の目安となるが、複合タイプも多いそう。
冷えやすいのは「ヴァータ」と「カパ」で、体を温めるショウガやシナモン、コショウなどを積極的に取るといいという。一方で熱を持ちやすい「ピッタ」は、アロエやミント、コリアンダーなど余分な熱を冷ます食材が向く。「どの傾向が強く出るかは季節や体の状態によっても変わります。ピッタが強い場合は、ショウガの取り過ぎに注意! 熱が強い時に温める食材を取ると、熱が強くなり過ぎてイライラや頭痛など、不調の原因となることも。体の様子を見ながら、心地よく感じる食材を取り入れるといいでしょう」。
体質チェックし合う食材を!
ゴマ油マッサージ
冷え対策に、どのタイプにもお勧めなのが、運動とセルフマッサージ。「アーユルヴェーダ的には、冬は体力があり運動に向く季節。ウオーキングやヨガなど、無理なくできるものにトライしてみてはいかがでしょう」とアドバイス。
体を温めるゴマ油を使ったセルフマッサージ(アビヤンガ)は、朝と夜、約100度に加熱後、自然に冷ました太白ゴマ油で全身をマッサージし、シャワーや浴槽で軽く発汗を促す。時間が無い時は、頭と耳、足だけでもいいという。「ゴマ油には血流を良くして体を温める力があると言われ、塗るだけでもOK。冷えからくる痛みや頭痛にもいいと言われています。腹部や腰部など、触ると冷たい場所に、湯せんで温めた油を塗ると気持ちがいいですよ」。
寝る直前に熱めの白湯を飲むのもいい。体が温まり、冷えの原因となる詰まりが解消され、デトックスになる。
寒さのほかに、忙しさやストレスでも血液の流れが悪くなり、冷えにつながるという。「教科書は自分の中にしかない、と言います。自分にとって気持ちのいいことを取り入れてみてください」。
オススメ習慣
1.食事にスパイス
2.寝る前に白湯
3.セルフマッサージ
ショウガは体を温める作用が強い食材。野菜炒め、スープ、カレーなどに入れると手軽に取り入れられる。生のショウガをスライスして紅茶に入れてもいい
身近な温め食材コショウ
ヒハツモドキには女性の生殖器を温める作用がある
シナモンは、ゆるやかに温める効果が期待できる
ヴァータ「創造力豊か」
・冷タイプ
・もともと痩せている・動作が素早い
・乾燥肌、ひび割れ・便秘をしやすい
・睡眠が浅い、寝つきが悪い・痛みを感じやすい
適した食材:温めるもの。ショウガ、ニンニク、シナモン、ヒハツモドキ、コショウ、ゴマなど。
ピッタ「情熱的」
・熱タイプ
・中肉中背・ほくろ、そばかすが多い
・おなかが空くとイライラする・便は柔らかい
・批判的・口内炎ができやすい
適した食材:余分な熱を取るもの。アロエ、コリアンダー、ミント、オリーブオイル、ココナツオイルなど。
カパ「愛情深い」
・冷タイプ
・がっちりしている・皮膚はなめらかでしっとり
・食べなくても平気・便通は普通
・我慢強い・頑固・穏やか
適した食材:温めるもの。ショウガ、ニンニク、シナモン、ヒハツモドキ、コショウ、ゴマなど。
日本アーユルヴェーダ認定ライフスタイルカウンセラー
知念伽央梨さん
(株)i-PLANA主宰。アーユルヴェーダのスパやスクールを開催。
090-1946-9030
【特集 温活】関連ページ
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・冷え、骨格の要所「足首」を集中ケア
・代謝アップで美と健康を
編集/栄野川里奈子
『週刊ほーむぷらざ』第1540号 特集 温活
2017年1月19日掲載