特集
2017年1月19日更新
特集「温活 −ONKATSU」冷え、骨格の要所「足首」を集中ケア
運動不足やシャワーでの入浴、夏の冷房が原因で、沖縄でも冷えている女性は多いという。食事や簡単ケアで冷えを解消し、心地よく! インドの伝統医学アーユルヴェーダと東洋医学の視点から、手軽にできる工夫を教えてもらった。
食とケアで冷えを解消!
東洋医学
冷え、骨格の要所「足首」を集中ケア
鍼灸師の加納由美さん(39)は「東洋医学的に冷えは、気や血、水の流れの滞りなどによって起こるとされ、『万病の元』と言われて、対策が施されてきました。実は沖縄は、冷えている人が多いんです」と話す。その原因として、①運動不足②夏が長く、冷房にさらされる期間が長い。③湯船に入る習慣がない を挙げる。「筋肉を動かすことで熱が発生するので、冷え対策には動かすことが一番です」。
運動はおっくうという人にお勧めなのが、「足首」の集中ケア。「冷えを防ぐには、首、手首、足首の三つの首を冷やさないことがポイントですが、中でも足首は大事な部分。体を支える土台であり、三陰交など婦人科系のツボが集まっていて、骨格的にも冷え対策にも要所です。フローリングからの冷えやサンダル履きで冷えている人が多いので、重点的にケアをするといいですよ」と勧める。
テレビを見ながら5分体操
タライで足湯
すぐにできる方法として、足首まわりを逆の足でこする「コゾコゾ体操」(写真)や「足首ストレッチ」(写真)、「タライの足湯」を提案する。すべて「ながら」でできて手軽。体操やストレッチは、テレビを見ながら寝転がってできる。下半身を動かすことで効率良く体全体が温まり、血流が良くなって老廃物が排出される効果も。足湯は、入浴時のシャワーの間にタライにためたお湯につかるだけでOK。温まったら、すかさず保温をしよう。足首まで覆えるレッグウオーマーが便利だ。
「冷えているけれど自覚が無い人も多いので、まずは冷えが無い心地よい状態を知ること。1日5分、自分をケアする時間を持つといいですよ。冷えや疲れがたまった時にセルフケアで体の調子を整えられると、慢性化や病気の防止にもつながります」
無理せず心地よく! 体に向き合ってみよう。
オススメ習慣
1.足首コゾコゾ
2.足首ストレッチ
3.シャワー中に足湯
コゾコゾ体操
足首周りを逆の足のひざに当ててこすって温める。特に大事なのが丸で覆っている部分なので、まんべんなくこする。レッグウオーマーは、かかとまで包むと温める効果が高まるという
足首ストレッチ①
足首を大きく、内から外、外から内に回す。骨盤が動くのを意識して
足首ストレッチ②
足首をそれぞれ前と後ろにゆっくり倒して伸ばす
※体操はすべて、妊娠初期は避ける
鍼灸師
加納由美さん
女性専用鍼灸サロンひだまり堂代表。
オリジナルの、レンジで温める月桃ホットパッド(写真)を販売。
098-877-6056
https://hidamari.asia/
【特集 温活】関連ページ
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編集/栄野川里奈子
『週刊ほーむぷらざ』第1540号 特集 温活
2017年1月19日掲載