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2025年5月29日更新

その痛み「モヤモヤ血管」かも!?|ひざの治療の選択肢に[新治療で長引く痛み改善]

文・佐久川貴行(さくがわクリニック院長)

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運動器カテーテル治療によって関節などの長引く痛みの治療を手掛ける「さくがわクリニック」。院長の佐久川貴行さんに、変形性ひざ関節症の原因や治療法について聞きました。

骨に異常なく痛む場合に有効


Q ひざの痛みの原因は?
A 骨のぶつかり合いやモヤモヤ血管


ひざ関節の骨(大腿骨)と骨(脛骨)の間には軟骨があります。変形性ひざ関節症は、軟骨がすり減り、骨と骨とがぶつかり合うことで痛みを生じたり、骨が変形したりする病気です。加齢や肥満などさまざまな要因が関与していると考えられています。

骨に変形がみられない軽症の方は、治療によって数週間で痛みが軽減することが多いです。しかし、3カ月以上経過しても痛みが治まらない場合、患部に「モヤモヤ血管」と呼ばれる異常な血管が出来て、それが長引く痛みの原因となっていることが少なくありません。「エックス線では骨に異常はみられない」と言われた患者に超音波検査を行うと、骨の表面にモヤモヤ血管がみられる場合があります。


Q ひざの痛みの治療法は?
A カテーテル治療も一つの選択肢


一般的な治療法としては、鎮痛薬(内服・湿布)、ヒアルロン酸注射、理学療法(ストレッチ・筋力訓練)などがあります。これらの治療を続けてもなかなか痛みが治まらない場合に選択肢の一つとなる治療法が運動器カテーテル治療です。太ももの付け根の血管にカテーテルを挿入し、ひざ関節までカテーテルを進めて直接投薬することでモヤモヤ血管を減らします。部分麻酔を行い、30~60分程度の施術で体への負担が少なく日帰りが可能なのもメリット。仕事で長期入院が難しい方、離島からお越しの方にも日帰り治療が可能です。

一方、骨の変形が進んだ重症の場合、一般的には人工関節などの手術が有効です。高齢のため長期入院・手術が困難など諸事情がある方には治療効果をご理解いただいた上で運動器カテーテル治療を提供しています。


運動器カテーテル治療のイメージ図


Q 治療後に必要なセルフケアは?
A ウオーキングでひざの筋力アップ


カテーテル治療によって少しずつ痛みが改善していき、1~3カ月で良くなったとの声もいただいています。治療後すぐはスポーツなどひざに負荷をかける動作は控えてください。予防や再発防止には、ひざ周辺の筋肉を鍛えることが大事ですが、体力に応じて痛みが出ない程度に徐々に運動量を増やしていきましょう。プールでの水中ウオーキングがおすすめです。浮力で体重によるひざの負担を軽減しつつ、ひざ関節を動かすことができます。



さくがわクリニック
院長 佐久川 貴行

宜野湾市出身。放射線診断専門医。IVR(画像下治療)専門医・指導医。運動器カテーテル治療研究会・監事。2021年9月浦添市前田にさくがわクリニックを開院

沖縄県浦添市前田1丁目11番1号 1階
電話:098-877-5577【予約制】

↓画像をクリックすると、さくがわクリニックのホームページに移動します

毎週木曜日発行・週刊「ほ〜むぷらざ」
第1972号 2025年5月29日掲載

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