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2024年10月31日更新

[企業紹介]骨粗鬆(しょう)症の予防を啓発|医療法人 八重瀬会 同仁病院 理事長・院長 山内裕樹さん|沖縄の魅力

沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.434

脊椎の骨格の模型を手にロコモティブ症候群の予防の重要性を説く、理事長・院長の山内裕樹さん。股関節を主な専門とし、骨粗鬆症の認定医でもある


脊椎治療に注力
ロコモ予防推進


医療法人 八重瀬会 同仁病院
理事長・院長 山内 裕樹 さん


整形外科をはじめ、複数科で診療を行っている「医療法人 八重瀬会 同仁病院」(浦添市)。同院の整形外科の特徴や、11月10日(日)に開催する市民公開講座のことを整形外科医で理事長・院長の山内裕樹さんに聞いた。


Q 整形外科の特徴は?

A 年間の手術件数は1千件を超えており、投薬や運動療法、再生医療などさまざまな治療法の選択肢を患者さんに提案しています。関節を人工物に置き換える「人工関節手術」と、自分の関節を有効利用できるようにする「関節温存手術」でそれぞれ専門性の高い医師が在籍しています。また、最新の治療技術も積極的に取り入れ、組織をほとんど切らずに股関節手術ができるAMIS(エイミス)という方法や、人工関節専用ロボット支援手術を県内で先駆けて導入しています。

沖縄では専門医が少ない首や腰などの脊椎の治療にも力を入れていて、今年から脊椎専用の3Dナビゲーションシステムを新たに導入しました=写真。これは手術前に3Dイメージで患者の骨のデータをとり、手術中に手術器具が今、患者の体のどの位置にあるかナビゲーションで3D画像を確認できる機器です。難しく繊細な手術も、より安全で正確にできるようになりました。県内で導入している病院はまだ数えるほどしかありません。


より安全で正確な手術を行うため、ナビゲーションで骨の3D画像を確認


Q 公開講座の内容は?

A 「骨粗鬆(しょう)症と腰痛の対策」と題して、私と埼玉県済生会川口総合病院の整形外科部長、友利正樹さんが登壇します=囲み参照。私からは、いつまでも元気で歩けるよう骨の健康維持のために日常生活でできることなどをお伝えします。脊椎が専門の友利医師は、腰の治療法について解説します。骨や関節などの障害によって歩行が困難になる「ロコモティブ症候群」について県民の皆さんに関心を持ってもらい、その予防につなげたいというのが公開講座の目的です。


Q 今後の展開は?

A 骨粗鬆症のリエゾンサービスに力をいれていく予定です。これは地域の医療機関などが連携して骨粗鬆症の予防・改善、骨折の防止を図る取り組み。例えば、骨粗鬆症の人が転倒によって骨折して手術をした場合、患者のかかりつけ医と手術を行った病院が情報を共有することで、退院後に骨折の再発を防ぐため骨粗鬆症の適切な治療が行えます。

私は浦添市内で唯一、骨粗鬆症認定医の資格を取得しています。スタッフには骨粗鬆症マネージャーの資格をとってもらい、地域の診療所や介護施設との連携を進めています。こうした取り組みが、地域の皆さんの健康寿命を伸ばし、医療費の削減につながる一助になればと思います。


11月10日に公開講座

医療法人 八重瀬会 同仁病院の市民公開講座は、11月10日(日)14時開演。会場は同院4階ティーダホール=写真。定員100人で先着順。参加無料。
申し込みは、電話098(870)5375か、下の広告画像をクリック。


医療法人 八重瀬会 同仁病院
浦添市城間1-37-12
電話=098(876)2212


↓画像をクリックすると、市民公開講座「骨粗鬆症と腰痛の対策」申し込み予約ページに。


『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<434>
第1943号 2024年10月31日掲載

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