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2024年10月17日更新

血糖値は血液中の何を測ってる?|健康チャレンジ!(55)

医師の安谷屋徳章さんが、糖尿病の診断に使われる血糖値について話します。
文・安谷屋徳章

血糖値は血液中の何を測ってる?

健康診断や人間ドックの血液検査で測定する血糖値は糖尿病の診断に使われていますが、この血糖値は何を測っているのでしょうか。

お菓子やジュースに含まれる砂糖を取ると血糖値は上昇します。お米やパンなどの炭水化物を取っても上昇します。お菓子、ジュース、お米、パンは全然違うものなのにどうして血糖値が上がるのかと質問されることがあります。

実は血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のことなのです。そして、このブドウ糖はいろいろなものに含まれています。例えば、お菓子に使われている砂糖を分解するとブドウ糖になりますし、お米やパンなどの炭水化物を分解してもブドウ糖になります。炭水化物と砂糖は違うものですが、分解すると同じブドウ糖になるので、砂糖を取っても炭水化物を食べても血糖値が上昇するのです。

「血糖値が上昇する」と書きましたが、実は上昇しない人がいます。それは健康な人です。健康な人は、お菓子を食べてもほんの少ししか血糖値は上昇しません。逆に、糖尿病の人は少しのお菓子でも血糖値が大きく上昇してしまいます。それで、糖尿病の人はお菓子を控えると血糖値がよくなりやすいのです。

糖尿病は、分かりやすく言うと血糖値が高くなる病気です。糖尿病の人は、ブドウ糖を取れば取るほど血糖値が大きく上昇します。ウラを返せば、ブドウ糖を少なくするほど血糖値の上昇は小さくなります。ブドウ糖の量をうまくコントロールすれば、飲んでいる薬の個数やインスリンの注射量を減らせるわけです。うまくコントロールして適度なブドウ糖の摂取を心掛けましょう。

ただしインスリン注射を行っている人の中には、インスリンを注射しないでいるとケトアシドーシスというとても危険な状態になる人もいるので、自己判断でインスリン注射をやめないでください。



あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など

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毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」健康チャレンジ!
第1941号 2024年10月17日紙面から掲載

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