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2024年1月25日更新

首の凝り・寝違え 首が痛い!|寝違え・頭痛・首の疾患にも|鈴木先生が解説 なるほど鍼灸②

体を各パーツに分けて診る西洋医学と異なり、全身を診る東洋医学の鍼灸は、西洋医学だけでは改善しない症状の最後の砦ともいわれます。このコーナーでは、鍼灸の治療法や特徴、その魅力について、沖縄統合医療学院の鈴木信司先生が分かりやすく紹介します。

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鈴木信司(沖縄統合医療学院 学校長)

琉球大学大学院医学研究科博士課程修了、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。医学博士。県内初の鍼灸学科を開講した沖縄統合医療学院学校長。はり師・きゅう師等の国家資格と養成教員資格を持つ。全日本鍼灸学会、日本伝統鍼灸学会等に所属。
 
◇    ◆    ◇    ◆    ◇

ストレートネック
世代を問わず増加


重い頭部を頚椎(けいつい)の狭い面積だけで支えている首は、常に周囲の筋肉に負担がかかっており、可動性の高い関節でもあるため、トラブルが起こりやすい部位です。特に近年、世代を問わず、頚椎のS字カーブがまっすぐになってしまっているストレートネックが増えています。スマホやパソコンでの作業、デスクワークなどで、長時間にわたって前かがみの姿勢が続く人はなりやすく、首の筋肉が凝り固まって血流が悪くなり、首だけではなく背中や腰に痛みが出てくることもあります。ストレートネックの人は、首の凝りをはじめ、寝違え、頭痛なども起こりやすいのが特徴です。

首の凝りは、肩凝りと同様に、筋肉の血流が悪くなり、凝り固まって動きが悪くなった状態です。一方、寝違えは、不自然な姿勢で寝てしまい、適切に寝返りができずに、首の筋肉のある部分は縮こまり、ある部分は引き伸ばされたりして、ねんざのようになった状態のことをいいます。

また、首の疾患としては、頚椎の骨と骨の間の椎間板が突出して脊髄や神経根を圧迫し、首の痛みや手や腕の痛み、しびれが起こる頚椎椎間板ヘルニアや、加齢変化によって頚椎の椎間板や骨が変形して神経根を圧迫し、首を反らすと手や腕に痛みやしびれを感じる頚椎症性神経根症などもあります。


首は鍼灸の得意分野
3月に体験イベント


こうした首の凝りや痛みの改善は、鍼灸が得意とする分野です。鍼灸の治療では、遠赤外線などで患部全体を温めながら、左の「ツボ刺激でセルフケア」で紹介しているツボをはじめ、首の胸鎖乳突筋に添った圧痛点や、首の痛みに有効なツボなどを中心に施術を行います。鍼灸で凝り固まった筋肉をゆるめ、体液の循環を改善し、首への血流を良くするのと同時に、発痛物質や老廃物を流し、痛みを緩和します。

こうした鍼灸を気軽に体験できる「健康沖縄はりQフェスタ」が3月24日(日)、ANAスポーツパーク浦添(浦添運動公園)で開催されます。一度受けてみたい方、興味のある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。





鍼灸ひとくちメモ
 お灸って火傷(やけど)しないの?

現代の鍼灸院では火傷(やけど)痕が残らない治療法が主流です。もぐさを燃やしきる前に空気を遮断して熱を緩和し、熱刺激を一瞬だけ深部に届ける「知熱灸」、ショウガ、ニンニク、みそ、塩などの上にもぐさを置き、その薬効が届く「隔物灸」、木の箱の中にもぐさを入れて施術するため、じんわりと芯まで温まる「箱灸」など、熱くなり過ぎず痕も残らないさまざまなお灸があります。


↓画像をクリックすると、沖縄統合医療学院のホームページに移動します

取材/堀基子(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』鈴木先生が解説!なるほど鍼灸②
第1903号 2024年1月25日掲載

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