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2023年12月21日更新
ダイエットはストレス?|健康チャレンジ!(45)
医師の安谷屋徳章さんが、ダイエットについて話します。
文・安谷屋徳章
ダイエットはストレス?
ダイエットは通常、痩せるために行います。つまり、太っている人が行うもので、理由はそれぞれだと思いますが、疲れやすかったり膝や腰を痛めたり病気になったりしないように取り組む人が多いと思います。ダイエットをしている人の中には、それをストレスに感じる人がいます。なぜ良いことをしているのにストレスに感じるのでしょうか? 例えば、クラブ活動で毎日厳しい練習をしている子たちは、練習をストレスに感じているでしょうか。厳しい練習に耐え、タイムが短くなったりいいプレーができるようになったりするわけですから、ストレスどころか喜びを感じているのではないでしょうか。実は、ダイエットを難なくこなす人の共通点はダイエットに喜びを感じているところです。空腹を感じて、それが続くことに喜びを感じるのです。なぜなら良いことをしているのですから、「ストレス」とは感じません。結局は、気の持ちようなのだと思います。ここで私が行ったダイエットをお話ししておきます。40歳の時に始めたのですが、体重は80キロを超えていました。まず、お米とおやつを食べないようにしました。調味料や根菜類まではカットしてないので、糖質ゼロではないのですが、炭水化物をたっぷり含んでいるものをゼロにしました。これだけのことでしたが、2カ月で10キロ落ちました。空腹感を強くする炭水化物を大きく減らしたので、空腹感をそんなにつらく感じることはありませんでした。その後、3カ月たっても体重が落ちなかったので、これまで口にしていたおかずの量を減らしました。まずは2口分減らし、1カ月様子を見て、さらに2口分減らしました。このように1カ月で2口分ずつ減らしたところ、12カ月後に体重60キロを切ることができました。つまり1年で24口分減らしたのです。1日の食べ物の量は大きく減りましたが、慣らしながら減らしたので、強い空腹感に悩まされることもなく、リバウンドすることもなく、現在に至っています。
あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など
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第1898号 2023年12月21日紙面から掲載