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2023年7月6日更新

痛風だけじゃない!!尿酸値上昇のリスク|そろそろ本気で! 生活習慣病予防④

血液中に含まれる尿酸が異常に増えた状態である「高尿酸血症」。この状態が続くと痛風を引き起こす以外にも、腎臓など全身に悪影響を与えることを知っていますか? 専門家にそのリスクや予防について聞きました。


 

プリン体より肥満、気にして!

徳山クリニック在宅療養支援診療科科長の山城清人さんは「尿酸値というとイメージするのは痛風ですが、尿酸値が高い人は、血糖値や血圧も高い場合が多く、メタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病を合併しやすい」と指摘。尿酸値上昇の要因として知られるプリン体よりも「肥満の改善が予防には大事」だという。


ドクターから

山城 清人さん|医療法人清心会 徳山クリニック
やましろ・きよと 同院在宅療養支援診療科科長。日本内科学会認定内科医

 

体内のプリン体=左参照=が分解されてできる尿酸は、血液中に一定量存在するという。徳山クリニックの山城清人医師は、「体内で作られる尿酸は、増えた分は、尿や腸から排出されます。しかし、肥満やお酒の飲み過ぎなどの要因によって作られる量と排出する量のバランスが崩れると、体内で尿酸が異常に増えた状態になります=右下イラスト参照。そうして血液に溶けきれなくなった尿酸が結晶化して、関節や腎臓などの臓器に沈着して悪影響を及ぼします」と説明する。

血液中の尿酸の濃度を表す数値である尿酸値(単位は㎎/㎗)が6㎎/㎗を超えると関節や腎臓で結晶化が始まるという。「尿酸値が7㎎/㎗を超えると高尿酸血症に該当するので内科の先生に相談しましょう」


激しい痛み以外にも

高尿酸血症が引き起こす疾患としてよく知られるのが痛風。「関節内に沈着した尿酸の結晶が原因で、ある日突然足の親指の付け根などが激しく痛みます。その痛みは、救急車を呼ばないと病院にも行けないという方も多いほど」と山城医師。

痛風が進行すると尿酸の結晶が固まってこぶ状に盛り上がる「痛風結節」ができることもあるそう。また、腎臓から尿道までの尿の通り道(尿路)に結石ができやすくなり(尿路結石)、背中やわき腹に突然激しい痛みを起こしたり、排尿時に痛みや血尿を伴うことも。山城医師は「激しい痛みで日常生活に支障をきたすだけにとどまらず、結晶が腎臓に沈着することで腎機能が低下して腎障害(痛風腎)を招き、進行すると人工透析が必要になるおそれもあります」と注意する。


●尿酸値が正常
尿酸が作られた分、尿などから排出されて体内で一定量を保っている
体で尿酸が作られる▼

                     ▲尿などから体外に排出


●尿酸値が高い
尿酸が作られる量は正常だが、排出する量が減って一定量を超えてしまう。
または、排出量は正常だが作られる量が増えて起こる場合も


▲尿酸が作られる量に比べて排出する量が少ない

さまざまな要因によって体で作られる尿酸の量が過剰に増えたり、逆に尿などから排出する量が通常より減ったりして、作られる量と排出のバランスが崩れると体内に尿酸が異常に増えた状態である高尿酸血症になる


肥満が大きな要因

高尿酸血症の要因として特に注意したいのは食べ過ぎや運動不足による内臓脂肪型肥満、と山城医師は指摘。「肥満によって内臓脂肪が蓄積すると、尿酸の排出を妨げる働きをすることが分かっています。肥満は糖尿病や高血圧の要因でもあり、尿酸値が上がり始めると血糖値や血圧なども上がる傾向が見られ、生活習慣病を合併して発症するリスクが高まります。痛風発作などの症状がなくとも尿酸値が高いと言われたら、生活習慣病の兆候と考えて適切な量の食事と適度な運動を心掛けましょう」と呼び掛ける。



プリン体は細胞内にあるDNAなどの核酸や、筋肉を動かすエネルギー源となるATPという物質に含まれる。プリン体は、細胞の新陳代謝や運動によって体内で作られるほか、食べ物から摂取される。

山城医師は「体内に生じたプリン体は肝臓で分解されて尿酸になりますが、通常増えた分は主に腎臓でろ過されて尿に溶けて排出されます」と説明する。

高尿酸血症や痛風は男性に多い病気で、女性は発症しにくいという。女性の尿酸値が高くなりにくいのは、女性ホルモンが関係していると考えられているという。山城医師は「閉経後は尿酸値が高くなる傾向にありますが、それでも痛風になる割合は多くありません。しかし、女性でも尿酸値が高くなったら、メタボリックシンドロームなどほかの生活習慣病に注意が必要です」と呼び掛ける。




①ウオーキングで肥満解消!

尿酸値が上がる原因は、食べ物に含まれるプリン体が原因と思われがちですが、大きな要因は食べ過ぎや運動不足による肥満です。適切な量の食事と適度な運動を心掛けましょう。

運動で汗をかいて体内の水分が少なくなるとその分、血液中の尿酸の濃度が上がり、尿酸値が上がることになります。特に夏場はこまめな水分補給が大事です。また、激しい運動は尿酸値を上げてしまうので、ウオーキングといった軽く息がはずむ程度の有酸素運動がおすすめ。

 

②お酒は種類に関わらず飲み過ぎはNG

アルコールは体内で尿酸が作られるのを促し、さらに尿からの排出を妨げる働きをします。お酒の中でも特にビールはプリン体が多いことで知られていますが、プリン体の含有量に関わらず、泡盛やウイスキーも飲み過ぎると尿酸値を上げることには変わりがありません。また、おつまみもついつい食べ過ぎると肥満につながり尿酸値を上げることになります。

1日の飲酒量の目安は、ビールなら500㎖、泡盛なら0.5合(90㎖)ほど。休肝日もなるべく設けましょう。

③水分や野菜をとって尿酸の排出を促進!

尿酸は主に尿から排出されるので、しっかり水分を取って尿量を増やすことが大切。特に夏場は汗もかくので、水やお茶など1日2ℓ以上とることを心掛けましょう。

また、尿が酸性に傾くと尿酸が溶けにくくなり排出の妨げになります。肉類などの尿を酸性化する食品の取り過ぎに注意して、酸性に傾いた尿を中性化するために尿をアルカリ化する食品をとることを心掛けましょう。ヒジキ、ワカメ、コンブなどの海藻類や、ホウレンソウ、ゴボウ、ニンジンなどの野菜がおすすめです。

尿をアルカリ化する食品の一例
ヒジキ、ワカメ、コンブなどの海藻類
ホウレンソウ、ゴボウ、ニンジンなどの野菜、大豆



 

④牛乳・乳製品は尿酸値を下げる!

牛乳や乳製品は、尿酸値を下げ、痛風のリスクも増加させない効果があることが分かっています。1日200mlを目安にとるようにしましょう。



 

⑤プリン体が多い食品はほどほどに

プリン体はほどんどの食品に含まれているもの。そのため、食事そのものの量を取り過ぎないことがプリン体の摂取量を抑えることにつながります。特に牛・豚・鶏のレバーや大正エビなどプリン体を多く含むものは少量を楽しむ程度にしましょう。

また、肉や魚を使ったラーメンなどの汁物にはプリン体が溶け出しているので、汁はできるだけ残しましょう。
 


プリン体を多く含む食品の一例
右上から時計回りに、レバー、カツオ、大正エビ、アジの干物


 



 


毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
そろそろ本気で!生活習慣病予防④
「第1874号 2023年7月6日紙面から掲載」

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