出産・子育て
2023年6月8日更新
子どもの虫歯を防ぐには?|気になる子育てQ&A③
仲里歯科医院 仲里耕治院長
Q 子どもの虫歯を防ぐには?
A 3歳までは砂糖を控えて
沖縄は、子どもの虫歯の数が全国の中でも多い。虫歯を防ぐにはどうしたらいい? 歯科医師の仲里耕治さんに聞きました。
まずは、仕上げ磨きをしっかりすること。歯磨きを嫌がって泣く子は多いと思います。親も大変ですが、泣いても仕方がないと割り切って、しっかり抑えて一気に磨いて。1歳半ごろからは、歯磨き後のごほうびとして、虫歯予防の効果が期待できるキシリトールのタブレットをあげてもいいでしょう。3歳を過ぎると、だんだん嫌がらなくなります。
虫歯になりやすい場所は、月齢によって変わります=左図。例えば、上の前歯の後ろはジュースなどがたまりやすい上に、上唇の筋があるため磨かれるのを嫌がる子が多い。奥歯は凹凸があり、磨きづらい。そういう部分は、特に意識して磨きましょう。
ほかには、ダラダラ食べず、砂糖を控えること。口の中に糖がある状態をできるだけ作らないことが大事です。砂糖は中毒性があるとされ、日常的にあげていると、より欲しくなる。出先やイベントなど、特別な時以外は、3歳までは砂糖を控えていただけたらと思います。
歯を強くするフッ素も効果的です。毎日のケアに取り入れつつ、定期的にかかりつけの歯科医で塗布を。
乳歯は柔らかく、いったん虫歯になると進む速度が早いので、どう防ぐかが大事。健診で問題がなくても、エックス線でないと見つけられない虫歯もあります。上下の歯が生えそろう1歳を過ぎたら、1度歯医者でチェックしてもらうといいですよ。
仲里歯科医院 仲里耕治院長
『週刊ほ〜むぷらざ』第1870号 2023年6月8日掲載