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2023年6月8日更新
[災害への備え してますか?]チェックリストを参考に|住まい・家族に合う備えを
地震が起きると、気になるわが家の備え。何から始めるといいか、アースウィング㈱の羽地万寿雄代表取締役は「左のチェックリスト(首相官邸の公表を参照)をもとに、住まい・家族に合わせた備えを」とアドバイスする。
チェックリストを参考に
住まい・家族に合う備えを
備えておきたいのが、非常時に持ち出す「非常持ち出し袋」と「備蓄品」。羽地さんは、「セットされたものが販売されているが、住んでいる場所や家族構成によって必要なものは違います。自分でそろえることで本当に必要なものを安価で用意できます」とアドバイスする。
何を備えるか把握するために、羽地さんが勧めるのが自分が住んでいる地域の防災マップの確認だ。「地域で起こりうる災害のリスクを知ることで、適切な備えができます。また、近くの避難所の場所も確認しておくことが大事です」
水や食料以外に、優先して備えておくべきなものは「①生活必需品②電気小物③衛生用品」だという。
①は現金や常用薬やメガネ、入れ歯など、自分の生活に欠かせないもの。おくすり手帳のコピーもあれば、安心だ。
②はラジオや懐中電灯、スマホの充電器、電池などが含まれる。電池も忘れずに用意しよう。
③は、歯ブラシやせっけん、タオル、生理用品など。健康に過ごすために必要だが、避難所で不足しがちだという。
「キャンプ生活をイメージするといいでしょう。百円ショップでそろうものも多いです。いざという時をイメージするために、地域の防災訓練へ参加するといいですよ」と話した。
備えておくべきもの
①生活必需品
停電などでキャッシュカードやクレジットカードが使えなくなることもあるため、現金は必須。万が一のために、通帳や身分証、おくすり手帳などもコピーしておこう。常用薬や入れ歯、メガネ、赤ちゃんのミルクなども備えを。
②電気小物
スマホの充電器、ラジオ、懐中電灯などの電気小物と電池。「手回しタイプの充電器もあるが、充電スピードが遅く、時間と体力が必要なので、電池式が使い勝手がいい。電池も複数備蓄するといいでしょう」
③衛生用品
非常用トイレや救急セット、ティッシュ、歯ブラシ、タオルなど。トイレにいけない、お風呂に入れない、といった状況が続く中で、健康に過ごすために備えておくことが大切。
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はねじ・ますおさん。
アースウィング(株)代表取締役。防災備蓄資材を扱い、イベントで備蓄品の展示を行う
『週刊ほーむぷらざ』第1870号 2023年6月8日掲載