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2023年5月11日更新

子どもの肥満|気になる子育てQ&A②

社会医療法人敬愛会ちばなクリニックの木川和英小児科医長。小児科専門医

Q 子どもの肥満どう対策する?
A スマホ時間減らし体動かそう


子どもの肥満、どんな対策がある? 小児科専門医の木川和英さんに聞いた。


外来では、肥満の子へチェックリスト=下囲み=を渡し、1日を振り返ってできたことにマルを付けてもらいます。すべてマルでなくても、徐々に増えていけばOKです。

意識してほしいのは、体を動かす時間を作ること。子どもたちと接していて、スマホやタブレットなどで動画を見ている時間が長いことが気になります。どのくらいの時間が適切か、家族で話し合ってみてください。沖縄の子は登下校時に車で送迎してもらっている割合が高いという統計がありますが、徒歩に変えると運動量が増えます。

食生活では、肥満の子は炭水化物のおかわりや間食が多い、おやつの時間を決めずに食べ続けている、清涼飲料水が好き、という子が多いです。紙パックの清涼飲料水を飲んでいる学生をよく見かけますが、清涼飲料水は血糖値が上がりやすく、1パックだとカロリーも相当量に。基本的に、お茶などカロリーのない飲み物がおすすめです。食べたい盛りの子どもの食事制限は難しいのですが、おかわりはしないようにする、おやつはあらかじめ量を決める、などの取り組みが大事です。

外来では3カ月に1回ほど来てもらい、体重や血圧、腹囲、体脂肪率を測定します。チェックリストを振り返り、服薬ではなく生活習慣で改善を図ります。子どものうちに生活習慣を改善できると、これからの人生に良い影響を与えます。ご家族で、取り組んでいただければと思います。





社会医療法人敬愛会ちばなクリニックの木川和英小児科医長。小児科専門医


『週刊ほ〜むぷらざ』第1866号 2023年5月11日掲載

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