コロナになっても慌てない! 沖縄の薬剤師会が勧める、備えるべきものとは?|fun okinawa~ほーむぷらざ~

沖縄で暮らす・食べる
遊ぶ・キレイになる。
fun okinawa 〜ほーむぷらざ〜

沖縄の魅力|スマイリー矯正歯科

わたしらしく

新型コロナウイルス

2023年1月12日更新

コロナになっても慌てない! 沖縄の薬剤師会が勧める、備えるべきものとは?

万が一、コロナに罹患した時の薬の備え、していますか? 沖縄県薬剤師会は、「医療用の抗原検査キット、市販の解熱鎮痛剤を常備しておいてください」と呼びかける。何を備えておくべきか、教えてもらった。

万一のコロナ 備えて安心

検査キットと市販薬の常備を

キットは「医療用」を購入して

Q 抗原検査キットって、どんなもの?

Aコロナウイルスの構成成分のタンパク質に特異的な抗体を用いてコロナウイルスを検出します。判定時間はキットによって異なりますが、約30分ほど。自宅で手軽に行えます。

キットには、唾液を使うタイプと、鼻にめん棒を入れて拭うタイプがあります=左イラスト。

鼻からの検体は、手軽で使いやすいのが特徴。ただし、痛みを伴うことがあるため、使用が難しい人もいます。使用の際は、くしゃみによる二次感染を防ぐため、周りに人がいないところで検査をしましょう。

唾液を使うタイプは痛みがなく、子どもから高齢者まで幅広く使えます。使用の際は、30分前からうがいや飲食は控えて、発症後9日目までの間に使用してください。また、症状がない時に使用すると結果が正しく出ない可能性があります。

検査キットには研究用と医療用があるのですが、行政の陽性登録に使えるのは、国が承認した「体外診断用医薬品」または「第一類医薬品」と表示された製品です。誤って「研究用」を購入しないよう、ご注意ください。購入の際は、薬剤師のいる薬局で、使用法の説明を受けた上で購入してください。

県薬剤師会のホームページで、医療用の抗原検査キットを販売している薬局を公表しているので、参考にしていただけるとうれしいです=左下囲み。医療用が手に入りにくい時期もありましたが、現在は広く出回り、手に入れやすくなっています(一つ1500円~2000円前後)。

 抗原検査キットは2種類 

鼻から検体
綿棒を鼻から挿入し、粘膜部分を拭ったものを使用する。手軽で使いやすいが、痛みを伴うことがある。

唾液から検体
唾液を用いて判定する。痛みや出血がないため、子どもから高齢者まで利用しやすい。
 

Q どんな市販薬を備えるといい?

A医療現場のひっ迫を抑えるため、軽症の人は自宅での療養が勧められています。

一家に一箱、解熱鎮痛剤を常備しておきましょう。解熱鎮痛剤は、熱、喉の痛みを緩和します。

解熱鎮痛剤は、非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェン・ロキソプロフェンなど)と、それ以外(アセトアミノフェン)に大きく分類されます。どちらも長く使われてきた薬ですが、アセトアミノフェンは、より副作用が少なく、妊娠や授乳中、乳幼児にも使えます。

一時期アセトアミノフェンが手に入りにくくなったことがありますが、そのほかの解熱鎮痛剤も使用できます。使い慣れた薬があれば、そちらを使うといいでしょう。常備薬がある人は、コロナに罹患した際に使えるか、前もって薬剤師に確認してください。


常備しておきたい医療用の抗原検査キットや解熱鎮痛剤。基礎疾患がある人や妊娠・授乳中などの場合は、購入前に薬局の薬剤師に相談を

Q ほかに、備えておいたほうがいいものは?

Aマスクや消毒用エタノール、体温計、経口補水液、食糧は備えておくと安心です。体温計は、電池が切れていないかチェックしてください。

実際にコロナにかかると動揺しやすいので、かかりつけの病院や薬局、家族の連絡先を控えておくといいでしょう。いざという時に相談ができる、かかりつけの薬局、薬剤師を決めておくといいですよ。

インフルとの同時検査キット発売

新型コロナウイルスとインフルエンザを同時に検査できる医療用の抗原検査キットが、先月末に販売開始した。県内の薬局やドラッグストアでも販売中。


医療用キットの販売店一覧を公表

県薬剤師会のHPで、医療用の抗原検査キットの販売店の一覧が公表されていて、地図上で確認できる。[沖縄 抗原検査キット]で検索。抗原検査キット販売案内窓口 電話=098(963)8931(午前9時~午後5時)


右から、県薬剤師会の吉田典子薬情報センター長、前濱朋子会長、大城喜仁事務局長

 

毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1773号 2023年1月12日紙面から掲載」

新型コロナウイルス

タグから記事を探す

この記事のキュレーター

スタッフ
栄野川里奈子

これまでに書いた記事:294

編集者
おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

TOPへ戻る