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2022年6月2日更新

[沖縄]後悔しない終活②

いざという時に慌てず、よりよい人生を送るための「終活」に関して、「自分でやっておきたいこと」と「家族ができること」を交互に取り上げます。初回は、ほーむぷらざ編集部記者の親を亡くした経験を踏まえ「親の希望の聞き出し方」について紹介します。

後悔しない「終活」

 50代から“楽になる”片付けを 

「親が亡くなった時、土地・建物の権利書や預金通帳、保険証書があちこちに散らばっていたら、子どもは探し物に煩わされて、悲しむこともできなくなってしまう」と渡名喜さん。片付けは、残される人への「思いやり」という。「家族にとってはすべてが思い出。手放すことは難しい」

「50代から片付けを」と勧めるのには、理由がある。「気力・体力・判断力が充実していて、自分自身だけでなく、親の片付けも手伝える年代。急に体調を崩したり、最悪万が一、ということもあり得る。整える時期だと感じます」

片付けには、①好きな物を厳選して、好きな物に囲まれて暮らす②物の管理が楽になり、物に振り回されない③老後の不安がなくなる―といったメリットがあるという。「スッキリ身軽になると、セカンドライフが楽になりますよ」

捨てると聞くと抵抗を感じる人も多いが、判断に迷ったら、保留ボックスを作ってしまっておくのも手。「その場で即決しなくても大丈夫。ただし、いつ使うか、いつまでに使うかを考えて、しまう際は日付を書いておきましょう。一定期間が過ぎた後、判断するといいですよ」とアドバイスする。


一カ所やり切る

片付けたいけれど、どこから手を付けていいか分からない場合は、どうしたらいいだろう。渡名喜さんの一押しは冷蔵庫。「冷蔵庫はスペースが限られていて、食品には賞味期限があるので使う・使えないの判断がしやすいので、取りかかりやすい。冷蔵庫の一区画から始めてみましょう」

整理した後、ルールを決めて収納し、整える。そこまでできたら、掃除・片付けは楽にできるという。「一口に整理整頓と言ってもいくつかのステップがあります。順序通りに、一カ所やりきることが大事です。一度できると、すべてに応用が利く。意識が変わり、ムダな買い物が減ります」。冷蔵庫を終えたら、ほかのスペースでもトライしてみよう。

「年を重ねての片付けを想像してみてください。今日が、一番若い日です。今から始めてみませんか」



渡名喜さんに聞く、片付けQ&A

 Q片付けのポイントは? 
A ベースとなる整理がカギ
片付けには、いくつかのステップがあります。整理を飛ばして収納から始める人が多いのですが、物があふれて時間がかかるし、すべてが成り立たない。とにかく「整理」が大事です。選ぶ際に、「必要か不要か」と考えると、全部必要、となりがちなので、「好きか」「使うか」を基準にするといいですよ。



 Q どこから片付けたらいいか、分からない 
A 冷蔵庫の一区画がオススメ
冷蔵庫の一区画から始めてみましょう。最初に食べ物の整理をし、定位置を決めます。うちは、冷蔵庫の下段は加工食品・発酵食品、下から2段目は常備菜、など、段ごとに置くものを決めています=写真。オススメはラベルを貼ること。見える化することで、区分けがはっきりし、家族とも共有しやすくなります。


 Q 実家が気になる。どう取り組めば? 
A 親への声掛けは工夫して
実家に自分の物を置きっぱなしにしていないですか。まずはそれらを片付けましょう。空いたスペースを、普段は使わない物を仮置きする仮納戸にすると、片付けがはかどりやすくなります。

親ごさんに片付けを提案する時は、「捨てよう」ではなく、「使いやすくしよう」「転んだら危ないから転ばないように」「地震で物が落ちてこないように」など、理由をきちんと伝えましょう。




渡名喜一珠美さん。となき・かずみ
整理収納アドバイザー。整理収納教育士。片付け講座やレッスンを開催。
050(5480)5428


『週刊ほ〜むぷらざ』後悔しない「終活」
第1817号 2022年6月2日掲載

この記事のキュレーター

スタッフ
栄野川里奈子

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編集者
おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

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