企業紹介
2022年2月10日更新
[沖縄・企業紹介]沖縄の魅力|長引く痛みに新治療法|さくがわクリニック 院長の佐久川貴行さん
沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.359
「治療の際はカテーテルを入れる部位に局部麻酔をし、痛みもほどんどありません。時間も30分から1時間ほどです」と、さくがわクリニックの施術室で説明する院長の佐久川貴行さん
県内初の専門院 日帰りで施術
さくがわクリニック
院長 佐久川貴行さん
2021年9月に開院し、肩や膝関節の長引く痛みの治療を手掛ける「さくがわクリニック」(浦添市)。新しい治療法である「運動器カテーテル治療」を県内でいち早く取り入れている。院長の佐久川貴行さん(40)に長引く痛みの原因や同治療法の特徴について聞いた。
Q 治療法の特徴は?
A 当院では五十肩やテニス・ゴルフ肘、ヘバーデン結節、変形性膝関節症などさまざまな疾患に、運動器カテーテル治療を行っています。直径1ミリほどのチューブ(カテーテル)を使い、血管を経由して患部に投薬することで、痛みの原因になっている異常な血管「モヤモヤ血管」を消すことが特徴です。
長引く痛みのあるところには異常な血管ができていることが分かっています。通常の血管とは異なり、ぼやっとかすんで見えることからモヤモヤ血管と呼ばれています。40歳以上になるとモヤモヤ血管を自然治癒する力が衰えていくため、長引く痛みが生じやすくなります。10~30代でも、スポーツや仕事で負荷をかけ過ぎた部位にはモヤモヤ血管ができやすいです。
この治療は、体への負担が少なく日帰りでできます。治療後に少しずつ痛みが改善していくので、3カ月ほど治療の経過を見るため数回通院します。患者さんから「さまざまな治療を受けて改善しなかった長引く痛みが、1~3カ月で良くなった」との声もいただいており、手応えを感じています。
Q 開院のきっかけは?
A 私はがん治療や交通外傷の緊急止血などさまざまなカテーテル治療を経験しましたが、専門医学会でこの治療法と出合い、画期的な治療法だと感銘を受けました。これまで培ってきた経験を応用して長引く痛みに悩む患者さんに貢献できるのではと考えました。
開発者の奥野祐次医師のもとで診療に携わり、多くの患者さんの痛みの改善を目の当たりにしました。医院は東京にありましたが、中には沖縄から治療に来る方もいました。この治療を扱っている医療施設は国内でもまだ少なく、地元の沖縄で開院したいという思いを強くしました。
変形性膝関節症(軽度)の治療画像。治療前は痛む部位にモヤモヤ血管(矢印)が見られた。治療後は速やかに消失(矢印)
Q 診療で気をつけていることは?
A 初診は時間をかけて患者さんの話を聞きます。その人に合った治療を提案するために、痛んだ経緯やどういった時に痛むのかなど詳しく聞き、触診や超音波検査でモヤモヤ血管の状態を確認します。それから治療のメリット・デメリットを説明します。
この治療法を鎮痛薬や外科手術などの従来の治療法に加え、もう一つの選択肢として利用していただければと思います。長引く痛みで悩んでいる方の日常生活をより良くするお手伝いができれば幸いです。そのためにも多くの人にこの新しい治療法を知ってもらいたいと思います。
初診料を半額の3850円に
同院は読者への特典として初診料7700円を半額の3850円にする。期間は2月26日まで。来院前に「ほ~むぷらざを見て」と予約を。
さくがわクリニック 浦添市前田1-11-1 1階
電話098(877)5577
『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<359>
第1801号 2022年2月10日掲載