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2019年12月31日更新

宮國由紀江さん「薬膳でメンテ」出版|身近な食材でおいしく薬膳!

女性のためのライフアップ情報紙「週刊ほ~むぷらざ」で2013年から6年続いた好評の連載「薬膳でメンテ」が本になりました(タイムス住宅新聞社発行)。かぜや不眠、便秘…。日々の不調を、食事でサポートしてくれる心強い一冊です。著者の宮國由紀江さんに、本への思いを聞きました。

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かぜ、不眠、便秘、PMS―症状別41レシピ

どんなレシピが載っていますか。

PMS(月経前症候群)や月経痛といった女性の不調、アンチエイジング、かぜ、便秘、不眠…。これまで相談の多かったテーマを中心として、症状別に41のレシピを紹介しています。

薬膳は中国の伝統医学「中医学」に基づいて季節や体の変化に合わせて食材を選び、体調を整える料理。食材には、それぞれ効能があると考えます。

例えばかぜにしても、熱がこもっている場合は余分な熱を取り除くミントやゴボウ、冷えには温めるネギやシナモン、のどの荒れには肺を潤すハチミツやダイコンと、体の状態によって適した食材は変わります。ご自身やご家族の体調に合わせた食事作りに、役立てていただけたらうれしいです。



空ぜき、ぜんそく予防に「簡単! 山芋グラタン」


月経前の不調に「レバーペースト」

※本より一部抜粋


帯に、クスイムン(医食同源)とありますね。

クスイムンは、まさしく薬膳を表す言葉です。

琉球王朝時代、中国で学んだ渡嘉敷親雲上通貫(とかしきぺーちんつうかん)が食養生本「御前本草(ぎょぜんほんそう)」を書き上げました。その本には食材の組み合わせや調理法などが書かれていて、その教えが一般の人にも広まり、「クスイムン」という考え方が根付いたのではないかと思います。

現代の栄養学に加えて、昔から言われてきた食材の効能を生かすことが、健康長寿を取り戻すことにつながるのではないでしょうか。

薬膳は薬っぽい、特別な材料を使うというイメージがありますが、おいしくなければ薬膳じゃない、と考えています。本では手に入れやすい身近な材料を使い、スープからスイーツまで幅広いレシピを載せています。簡単なレシピもあるので、ぜひ作ってみてください。



薬膳の基礎知識も分かりやすく解説している


日々の不調をご飯でサポート

みやぐに・ゆきえ。1970年うるま市生まれ。91年~2002年中頭病院で患者に食事提供、食事指導をする。03年、通院患者などへ弁当販売・宅配を行う「健美弁当」をオープン。08年「薬膳琉花」を設立。県内外で講演、冷凍スープを販売。栄養士。国際中医薬膳師。琉球料理伝承人。


薬膳でメンテ」は県内書店で好評発売中。1500円(税別)。
問い合わせは、(株)タイムス住宅新聞社098‐862‐1155へ(平日10時~17時※祝日を除く)。

 

毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1692号 2020年1月2日紙面から掲載」

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