おしゃれな店充実 本部町営市場|沖縄さんぽ③|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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2023年7月20日更新

おしゃれな店充実 本部町営市場|沖縄さんぽ③

カツオのイメージが強い本部町だが、「本部町営市場」に足を踏み入れると、印象が一変! レトロな喫茶店、台湾スイーツ、カラフルな雑貨と、おしゃれなお店が充実している。



個性豊かな店主 お店にワクワク

このお店は何屋さん?」とワクワクするお店がたくさん。個性豊かな店主とのおしゃべりも楽しい。訪れると、つい時間を忘れてゆっくりしてしまう。本部町営市場には、そんな不思議な魅力がある。

ほ~むぷらざのインスタグラムでは、本部町営市場のおさんぽ動画を公開中♪
https://www.instagram.com/homeplaza_okinawa/


豆乳から手作りしている豆花
市場豆花店

 
店主の知念沙織さん(43)=上から1番目の写真=が「ヘルシーなスイーツを作りたかった」と提供するのが、豆乳をにがりで固めた豆花(トウファ)=上から2番目の写真。自家製の豆乳で作った豆花は、濃厚な豆腐のようななめらかな口当たり(S320円~)。紅芋餅やコーヒーゼリー、緑豆のトッピングも楽しめる。台湾カステラ(220円)はふわふわ。自家栽培、無農薬のシークヮーサーの皮が入ったさわやかなアイスティー(400円)は、この夏の新商品。

12時~17時 火曜・水曜定休



涼やかなガラスや絵、額縁
A Gallery


 
ガラスの器のほか、絵や時計、額縁を扱う同店は、先月リニューアルオープンした。グラス(2800円~)や箸置き(海ぶどう800円、ゴーヤー900円)が人気だ。Araruna代表(43)=上から1番目の写真=は「耐熱ガラスなのでお湯を入れてもOK。長く使えるよう丈夫に作ることを心掛けている」と話す。ガラスでできた精巧な昆虫など、ユニークなアイテムにも出合える。

11時~17時 不定休



彩り豊かな草木染め
Ai&Daidesigns
 

フクギや琉球藍、月桃を使った草木染めのピアス(2750円~)は一つ一つ色合いが違う。捺染(なっせん)のあずまバッグ(底52センチ、8900円)=左上=はデニム地とのリバーシブルで二つのデザインを楽しめる。デザイナーの親富祖愛さん(40)=上から1番目の写真=は「草木染めやデザインを通して、沖縄のアイデンティティーを受け継ぎたい」と話す。併設のコーヒーショップ(BLM COFFEE)の一押しは、産地直送のほうじ茶を使ったほうじ茶ラテ=右下写真=(480円)。

10時~17時 木曜定休



市場唯一の鮮魚店
金城鮮魚店

 
カツオのイメージがある本部町。3代目の金城克哉さん(31)=写真=は「夏までカツオが旬。漁船が減って以前より本部町産のカツオの漁獲量は減っているが、北部産のカツオを扱っている。鮮度が大事なので置いていない日もあるが、仕入れた日はたたきや刺し身で売っている」と話す。泊や糸満から仕入れるマグロも人気で、読谷村から買いに来る人も。

10時30分~18時 定休日無し(不定休)



ほっこり和む羊毛フェルト
島しまかいしゃ


羊毛フェルトでできたヤギ=上から2番目の写真=(1650円)の愛嬌のある表情に、思わずにっこり。ヤンバルクイナやジンベエザメ、ウミガメなど、約50種類のバッジやストラップがある。「一針一針差し込んで作っています」と代表の奥野美和さん(44)=上から1番目の写真。ほかにも、手ぬぐいやTシャツ、バッグ、絵はがきなど、沖縄をモチーフにした雑貨がずらりと並ぶ。

11時~17時 定休日なし



クジラが泳ぐマグカップ
mug


日常使いできるやちむんのカップやお皿がそろうお店。中でも、クジラや島ぞうり、ヤンバルクイナの絵入りのシリーズが人気(クジラのマグカップ2300円、島ぞうりの豆皿950円)。絵付けをしている梅北陽子さん(45)は「同じデザインの器でもそれぞれ色も形も違う。料理の邪魔をせず、使いやすくて手に取りたくなる器を目指している」と話す。

11時~17時 月曜定休




昔ながらの「うむがー焼き」
玉城商店


 
店主の玉城淳さん(65)が、「僕くらいの年代だと、食べたことがある人は多いと思う」と話す「うむがー焼き」=上から1番目の写真。沖縄版今川焼きのようなもので、星形のマークが特徴だという。県内を探し回って型=下写真=を手に入れ、「昔ながらの味を残したい」と試行錯誤して、モチッとした生地を再現。紅イモとごまあんを混ぜたオリジナルのあんこが香ばしい(4個500円)。

夏場の人気が、金時豆を使ったぜんざい(400円)は、手作りの白玉団子入り。弱火でコトコト煮込んだ豆はやわらかく素朴な甘さ。

11時30分~17時30分 火・水・木曜定休



レトロな空間でくつろぐ
自家焙煎珈琲みちくさ
 

「コーヒーゼリーアイスのせ」(480円)=右=は、バニラアイスに自家焙煎した深煎りのコーヒーを使ったオリジナルのゼリーがたっぷり。コーヒーの香り豊かな大人のデザートだ。レトロな店内は、ゆったりくつろげる。店主の知念正作さん(44)=左=は「おばあちゃんが市場で服屋をしていた。元々港町で、いろんな人が行きかう場所。地元も人も海外のお客さんも来る、混ざり具合が面白い」と市場の魅力を語る。

11時~18時(17時30分L.O)火・水曜定休




本部町営市場の歴史

町営市場の外観

市場がある本部町渡久地には渡久地港があり、離島と那覇を結ぶ中継地として明治時代から発展。1936年に市場が整備されると、多くの人でにぎわった。51年、町役場が長屋型の町営市場を作る。その後、67年に現在のコンクリート2階建ての建物が建てられた。地域の人の台所としてにぎわっていたが、大型店舗の出店や店主の高齢化により閉店するお店が増えていく。

市場を盛り上げようと2006年から知念正作さん(自家焙煎珈琲みちくさ店主)、沙織さん(市場豆花店店主)夫婦ら有志が手作り市を開催。19年まで毎月開催し、その後は不定期で開催(開催時は手作り市の公式ブログで公表)。手作り市をきっかけに市場を訪れる人やお店を開く人が増え、現在は地元の人も国内外の観光客も訪れる。

「沖縄の戦後を歩く そして、地域の未来を考える」(一社)沖縄しまたて協会発行 参照

『週刊ほ〜むぷらざ』沖縄さんぽ
第1876号 2023年7月20日掲載

この記事のキュレーター

スタッフ
栄野川里奈子

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編集者
おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

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