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2023年7月20日更新
おしゃれな店充実 本部町営市場|沖縄さんぽ③
カツオのイメージが強い本部町だが、「本部町営市場」に足を踏み入れると、印象が一変! レトロな喫茶店、台湾スイーツ、カラフルな雑貨と、おしゃれなお店が充実している。
個性豊かな店主 お店にワクワク
このお店は何屋さん?」とワクワクするお店がたくさん。個性豊かな店主とのおしゃべりも楽しい。訪れると、つい時間を忘れてゆっくりしてしまう。本部町営市場には、そんな不思議な魅力がある。ほ~むぷらざのインスタグラムでは、本部町営市場のおさんぽ動画を公開中♪
https://www.instagram.com/homeplaza_okinawa/
豆乳から手作りしている豆花
市場豆花店
●12時~17時 ●火曜・水曜定休
涼やかなガラスや絵、額縁
A Gallery
●11時~17時 ●不定休
彩り豊かな草木染め
Ai&Daidesigns
フクギや琉球藍、月桃を使った草木染めのピアス(2750円~)は一つ一つ色合いが違う。捺染(なっせん)のあずまバッグ(底52センチ、8900円)=左上=はデニム地とのリバーシブルで二つのデザインを楽しめる。デザイナーの親富祖愛さん(40)=上から1番目の写真=は「草木染めやデザインを通して、沖縄のアイデンティティーを受け継ぎたい」と話す。併設のコーヒーショップ(BLM COFFEE)の一押しは、産地直送のほうじ茶を使ったほうじ茶ラテ=右下写真=(480円)。
●10時~17時 ●木曜定休
市場唯一の鮮魚店
金城鮮魚店
●10時30分~18時 ●定休日無し(不定休)
ほっこり和む羊毛フェルト
島しまかいしゃ
●11時~17時 ●定休日なし
クジラが泳ぐマグカップ
mug
日常使いできるやちむんのカップやお皿がそろうお店。中でも、クジラや島ぞうり、ヤンバルクイナの絵入りのシリーズが人気(クジラのマグカップ2300円、島ぞうりの豆皿950円)。絵付けをしている梅北陽子さん(45)は「同じデザインの器でもそれぞれ色も形も違う。料理の邪魔をせず、使いやすくて手に取りたくなる器を目指している」と話す。
●11時~17時 ●月曜定休
昔ながらの「うむがー焼き」
玉城商店
夏場の人気が、金時豆を使ったぜんざい(400円)は、手作りの白玉団子入り。弱火でコトコト煮込んだ豆はやわらかく素朴な甘さ。
●11時30分~17時30分 ●火・水・木曜定休
レトロな空間でくつろぐ
自家焙煎珈琲みちくさ
「コーヒーゼリーアイスのせ」(480円)=右=は、バニラアイスに自家焙煎した深煎りのコーヒーを使ったオリジナルのゼリーがたっぷり。コーヒーの香り豊かな大人のデザートだ。レトロな店内は、ゆったりくつろげる。店主の知念正作さん(44)=左=は「おばあちゃんが市場で服屋をしていた。元々港町で、いろんな人が行きかう場所。地元も人も海外のお客さんも来る、混ざり具合が面白い」と市場の魅力を語る。
●11時~18時(17時30分L.O)●火・水曜定休
本部町営市場の歴史
町営市場の外観
市場がある本部町渡久地には渡久地港があり、離島と那覇を結ぶ中継地として明治時代から発展。1936年に市場が整備されると、多くの人でにぎわった。51年、町役場が長屋型の町営市場を作る。その後、67年に現在のコンクリート2階建ての建物が建てられた。地域の人の台所としてにぎわっていたが、大型店舗の出店や店主の高齢化により閉店するお店が増えていく。
市場を盛り上げようと2006年から知念正作さん(自家焙煎珈琲みちくさ店主)、沙織さん(市場豆花店店主)夫婦ら有志が手作り市を開催。19年まで毎月開催し、その後は不定期で開催(開催時は手作り市の公式ブログで公表)。手作り市をきっかけに市場を訪れる人やお店を開く人が増え、現在は地元の人も国内外の観光客も訪れる。
「沖縄の戦後を歩く そして、地域の未来を考える」(一社)沖縄しまたて協会発行 参照
『週刊ほ〜むぷらざ』沖縄さんぽ
第1876号 2023年7月20日掲載