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2025年1月30日更新
[沖縄・レシピ]タイプ知って食事で腰痛ケア|プチ不調にクスイムン④
[文・写真/宮國由紀江]
二足歩行をする人間にとって腰は重い上半身をささえる「要」の部分で、トラブルが起きやすい場所と言えます。
タイプ知って食事で腰痛ケア
自分に合う方法で養生を
二足歩行をする人間にとって腰は重い上半身をささえる「要」の部分で、トラブルが起きやすい場所と言えます。 腰痛とは病気の名前ではなく、腰部を中心に痛みや張りといった不快感のある症状の総称です。一般的には坐骨(ざこつ)神経痛を代表とする下半身の痛みを伴う場合も含みます。西洋医学では、腰痛の一因に姿勢の悪さ、激しい運動や労働、加齢による関節の変形などが挙げられますが、8割が原因不明とされています。
抵抗力の低下が原因に
中医学では「腰」は「腎」と関連すると考えられています。腎は五臓の一つで、生命エネルギー「腎精」を蓄える重要な臓腑(ぞうふ)です。抵抗力や免疫力が弱まると、外界の邪気が体内に侵入し、痛みを生じる原因となると考えます。そのため、腰を日頃からケアすることは、とても大切です。
腰痛には四つのタイプがあります=下表参照。今回は、「へとへとタイプ」と「ドロドロ血タイプ」のレシピを紹介します。
へとへとタイプは腎精が不足しているので、腎精を補う食事を。「シーフードスープ」は、腎精を補うエビ・ホタテ・鶏肉・クルミ・ブロッコリーと、体力を補う山芋を組み合わせました。
ドロドロ血タイプは、気と血の巡りが悪くなっていることが多いです。「チョコレートビスケット」は、血の巡りを良くするカカオ・シナモン・ミックスベリーと、気の巡りを良くする柑橘類を使った、血と気の巡りを良くするスイーツです。
腰痛の代表的な4タイプ
原因とお薦め食材
「へとへと」タイプに
シーフードスープ
●材料(2〜3人分)
エビ………………………100g
ホタテ……………………100g
鶏モモ肉…………………100g
クルミ……………………30g
ブロッコリー……………100g
山芋………………………100g
塩…………………………小さじ1
水…………………………600ml
バター……………………大さじ1
●作り方
①ブロッコリーは一口大にカットしゆでる。山芋は皮をむき、一口大にカットする。
②鍋にバターを入れて熱し、一口大にカットした鶏肉を炒める。
③①に山芋・ホタテ・クルミを入れ炒める。
④③に分量の水を入れて沸騰したら中火にし、15~20分程度、弱めの中火で加熱する。
⑤④にエビ・ブロッコリーを入れて加熱する。
⑥⑤のエビの火の通りを確認し塩で味を整える。
「ドロドロ血」タイプに
チョコレートビスケット
●材料(約20枚分)
薄力粉………………………30g
ココアパウダー……………50g
アーモンドパウダー………20g
シナモン……………………小さじ1
無塩バター…………………50g
水……………………………20ml
黒糖…………………………80g
ミックスベリー(冷凍)…50g
オレンジの絞り汁…………大さじ1
砂糖…………………………50g
●作り方
①薄力粉、アーモンドパウダー、ココアパウダー、シナモンをふるいにかける。
②①に常温に戻したバター、黒糖を加えて混ぜ合わせる。
③②に水を加え、こねる。
④③を棒状にして1㌢厚さにカットする。
⑤180度に予熱したオーブンで15分焼く。
⑥鍋にミックスベリー、砂糖、オレンジの絞り汁を入れて、とろ火で砂糖が溶けるまで加熱する。
⑦焼き上がった⑤に⑥のソースをかける。
文・写真/宮國由紀江
みやぐに ゆきえ。琉球薬膳料理研究家。栄養士。国際中医薬膳師。薬膳琉花代表講師
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1955号 2025年1月30日紙面から掲載」