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2024年2月22日更新
[美容形成外科]全国の医師・看護師ら 針脱毛学ぶ|教えて!ドクター当山〈268〉
日本医学脱毛学会主催の針脱毛講習会が1月18日、当山美容形成外科アネックスで開催された。同院の脱毛士も講師として参加した。同院の当山拓也院長は「肌の状態や毛の質に応じて治療方法を変える必要があるのが針脱毛を含む医療脱毛。講習を通じ、我々の長年の経験や脱毛治療の奥深さが伝えられたら」と話した。
日本で唯一の学術機関 当山アネックスで講習会
全国の医師・看護師ら 針脱毛学ぶ
技術者育成に5~10年 肌や毛質も考慮
軟毛・白髪は針脱毛
-日本医学脱毛学会とは?
当山
脱毛は医療機関で行うべきだという考え方の下、脱毛術を研究・発表している日本で唯一の学術機関です。2001年に厚生労働省が行った「『医師免許を持たないものによる脱毛行為』に対して、警察と適切な連携を取り指導を行う」とする通達を踏まえ、設立されました。
当院の当山護会長は設立当初からのメンバーで、20年以上にわたり本学会の運営に携わっています。
当山美容形成外科アネックスで行われた針脱毛講習会の様子。日本医学脱毛学会所属の脱毛士で同院スタッフの前原友樹さん(右)も講師を務めた
講習会であいさつする同院の当山護会長。同院設立時から日本医学脱毛学会の運営に携わっている
日本医学脱毛学会の塚原孝浩理事長(後列左から3人目)や堀内祐紀副理事長(同2人目)、全国から集まった講師陣と共に
-1月にアネックスで行われた針脱毛の講習会とは?
当山
日本医学脱毛学会が主催する講習会です。
脱毛と言えば現在はレーザーが主流ですが、脱毛の始まりは針脱毛から。レーザー脱毛では効果が期待できない軟毛や白髪も、針脱毛の適応になります。
ただし針脱毛を行うには医師または看護師資格が必要。その上で一定の技術や経験が求められるため、育成には5~10年と時間と労力がかかります。そのため、針脱毛の技術者が少ないのが現状。そこで学会が独自に講習会を実施しています。近年は東京と大阪で年1回ずつ行われてきましたが、今年から沖縄でも講習会を開催することになり、長年、針脱毛に関わってきた当院が、会場に選ばれました。
-当日の様子はいかがでしたか?
当山
参加者は合計20人ほど。北海道から福岡までさまざまな地域から、脱毛士を目指す医師や看護師のみなさまにお越しいただきました。当院のスタッフも講師として参加し、丸一日かけてその技術を伝授。参加者の中には初めて講習会に参加される方もいて、「患者さんの肉付きや、毛の長さ太さ、生えている向き、それに応じた針選びなど丁寧に教えていただき、考慮すべき点が多いのがよく分かった」など、とても驚かれていました。
理事長の塚原孝浩先生や副理事長の堀内祐紀先生にもお越しいただき、無資格者の施術や契約に関するトラブルなど、脱毛だけでなく日本における美容医療のさまざまな問題点についても話し合われました。
当院が医療脱毛に携わって40年ー。脱毛は肌の状態や毛の質に応じて治療方法を変える必要がある。今回の講習で、我々の長年の経験や脱毛治療の奥深さなどが伝えられたら幸いです。
※次回は「教えて! ドクター当山 24年を振り返って」です。
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当山 拓也 氏
当山美容形成外科 院長
東京医科大学卒業後、東京大学医学部形成外科学教室入局。東京警察病院、杏林大学形成外科等で研さんを積む。リッツ美容外科・東京院、東京西徳洲会病院形成外科・美容外科医長、アヴェニュー表参道クリニック副院長をへて、2017年4月に医療法人形成会当山美容形成外科副院長に。2018年、同院院長に就任。
<この記事に関する問い合わせ先>
医療法人形成会 当山美容形成外科
098-867-2093
http://www.touyama.com/
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『週刊ほ〜むぷらざ』 教えて!ドクター当山<268>
第1907号 2024年2月22日掲載