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2022年1月27日更新

[沖縄]関節リウマチ|続く関節の腫れに注意|身近な病気もっと知ろう 家族の医学手帳(92)

家族の健康が気がかりな「ほ~むさん」が専門のドクターを訪ね、気になる病気について聞くこのコーナー。前回に続き新健幸クリニックの院長である潮平芳樹先生にご登場いただき、関節リウマチについてお話を聞きます。

手足の指や関節 肩、肘、膝に多発!
 早期発見・治療で関節破壊を避ける!



Q1 関節リウマチはどんな病気なの?

免疫の働きに異常が生じ、自分自身の組織を攻撃してしまう自己免疫性疾患のひとつで、関節が炎症を起こして痛みとともに腫れ、適切に治療しないと骨や軟骨が破壊され、変形してしまう病気です。手の指や手関節、肘、肩、足の指や足関節、膝などに多く、股関節や顎(がく)関節に起こる場合もあります。特に朝に関節がこわばり、痛みが強くなるのが特徴です。左右対称に関節痛が出ることも多いですが、1カ所でも関節の腫れがあり、6週間以上続いたら、関節リウマチを疑います。
 
 

Q2 どんな人がなりやすいの?

日本には関節リウマチ患者が約70万人いると推測されていますが、沖縄でも5千人以上はいると思います。特に30~50代に多く、女性ホルモンに自己抗体を作りやすくする作用があるため、全体の約80%が女性です。治療の進歩により60歳以上の患者さんも増えていますが、60歳以上では男女差はほとんどありません。また、関節リウマチの成因として喫煙している女性は、していない女性に比べ、1・8倍なりやすいという報告があります。遺伝的素因、ウイルス感染、歯周病、腸内環境なども発症に関与します。
 

Q3 なぜ早期治療が大切なの?

関節リウマチの治療では①関節痛がない②関節破壊がない③日常生活で支障がない-という三つを目標にします。最近の研究によると、関節リウマチでは早期から関節の破壊が始まることが分かっており、特に発症から1年以内の治療がとても大切です。早期に診断、抗リウマチ薬、非ステロイド系鎮痛剤、ステロイド剤、免疫抑制剤、生物学的製剤、JAK阻害剤などを使って早期から適切な治療をスタートすることで、関節の破壊を避けることができます。関節リウマチかどうか心配な場合は、かかりつけ医、もしくはリウマチ専門医・認定医にご相談ください。


次回は自己免疫異常によっておこる、女性に多い膠原(こうげん)病について話を聞きます。



潮平芳樹さん/新健幸クリニック院長
しおひらよしき/千葉大学医学部卒業後、県立中部病院をはじめ各地の県立病院内科で勤務、豊見城中央病院院長などを経て、2019年に新健幸クリニックを開業。日本内科学会、日本腎臓学会、日本透析学会、日本リウマチ学会の各専門医。キレーション治療認定医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医。モットーは「沖縄県民の健康の回復につながる医療」。

新健幸クリニック
☎098-861-5700 
那覇市久茂地2-11-18 3F

文・堀基子(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』 家庭の医学手帳<92>
第1799号 2022年1月27日掲載

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