ビューティー
2021年6月3日更新
【ビューティー】心も体も健康に沖縄アーユルヴェーダ
5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を知念伽央梨さん(i-PLANA代表)が紹介します。今回は、アーユルヴェーダ的メンタルヘルス(3)です。
梅雨時季に強まる心身不調を整える
アーユルヴェーダでは、頭脳労働が多い時や感情的になりがちな時は、海を眺めて気持ちを鎮静することをすすめている
適度な運動と休息を
沖縄では平年の梅雨明けは6月末頃。アーユルヴェーダで今の時季は、梅雨時に高まり、私たちの体を構成するエネルギーの一つ風(ふう)・空(くう)のエネルギーの影響を受け、「冷え」「乾燥」「不安感」「緊張」「不規則」というようなことが心身に起こりやすいと考えられています。
元々、そのような傾向がある場合、梅雨時季にはさらに強まるとも考えられています。また、「むくみ」「重だるさ」がある場合は、適度な運動や休息を。過剰な運動は控え、休みながら行うことが大切です。
4月からメンタルヘルスについてお伝えしてきましたが、とても反響があり、多くの方が精神的なことで戸惑いや不安を抱えていることが分かりました。
自己肯定感が低く自分を責める、または他人の良い点を探そうとしないなどの状態が続くと、ストレスを抱えやすくなり、心身に悪い影響を与えてしまいます。そのような場合、お勧めすることが多いのがシロダーラー。受けられた方々の変化には驚きます。不安や怒りといった感情が軽減され精神的に落ち着きを取り戻し、人生観まで変わったという声もありました。
シロダーラーとは?
シロは頭部、ダーラーは垂らすという意味があり、額にあるマルマ(エネルギーポイント)にその人のアーユルヴェーダ的な体質・症状・季節に合わせた液体を垂らす療法がシロダーラー。個人差はありますが、抱えている不快な思いや時間さえも忘れ、心の静寂を得ることができます。
シロダーラー中の脳波と瞑想(めいそう)中の脳波はよく似ていると言われ、アルファ波の増加や左右の脳波の同調度の増加が起こることが研究によって明らかにされています。
額にオイルや煎じ液などを垂らしながら時折、セラピストが頭をなでたり髪の毛を手でとかすような手技を行うのですが、それは子どもの時に大人に褒められた際、頭をなでられ、うれしかったあの感覚が私にはよみがえります。
ご自宅でのセルフケアとしてはオイルを使ったヘッドマッサージをお勧めします。暑い時にはココナツオイルを、冷えを感じる時には熱処理(鍋で約100度まで熱し自然に冷ます)したゴマ油をお使いください。次回はメンタルヘルス(4)、「ストレスとヨガ」についてお伝えします。
インフォメーション
◆「シロダーラー」(6月末まで)
2万5800円(通常)→8800円(税込み)
◆「アーユルヴェーダ フードアドバイザー
コース 初級講座」(場所/北中城村美崎)
1万5000円(税込み)
〈講座内容〉「アーユルヴェーダ食を沖縄のテイストで」をテーマに、緑豆のスープをはじめ、うっちんご飯、季節の果物のスイーツなど5品を作ります。
株式会社 i-PLANA
代表 知念伽央梨
・米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携 Ayur Vedic Medicine Practitioner
・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー
i-PLANA(アイプラーナ)
ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート2F
恩納村冨着1550-1
電話098(964)1808
アイプラーナ北中城店
北中城村美崎111-4
電話090(1946)9030
メール/iplana.ayurveda@gmail.com
心も体も健康にアーユルヴェーダ
毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1765号 2021年6月3日紙面から掲載」