SIMATABI
2018年2月15日更新
やっぱりでっかいどう!北海道の旅[札幌・小樽コース]
[SIMATABI 北海道]
旅して分かる不思議な「近さ」
そうか、小まめに行けばいいんだ
札幌・小樽コース
コンパクトに回って食満喫
沖縄から直行便もあるが、今回は朝に那覇空港をたち、羽田で乗り継いで昼過ぎには千歳空港に到着、約4時間の空の旅。「空気が冷たい!」と、普段は見ることのない白い吐息に北海道へ来たことを実感する。
レンタカーに荷物を詰め込み、札幌市内へ向けて移動。同市の人口は196万人を超える(2018年1月1日現在・札幌市統計より)。道内からさまざまな物が集まり、コンパクトに回っても北の味覚を満喫できるとあって魅力的だ。
雪化粧をした小樽運河。石造りの倉庫が並び、風情がある。観光名所となっているので訪れる人も多い
小樽へ足をのばす
二日目は、札樽(さっそん)自動車道を使い、小樽市へ。車で小一時間の移動で、雰囲気の違う街並みを楽しめる。その昔、石炭の積み出しで栄えた小樽港は、今は10万トンを超えるクルーズ船も停泊する北海道を代表する港だ。運河沿いの石造り倉庫群や街並みを見て歩くだけでも楽しく、栄華の名残りを見ることができる。
右/三角市場の活タラバガニ。値段は重さにより、市場内でゆでたてを食べることも、発送することもできる
マルキ滝波商店の小路さん
小樽駅前にある三角市場を訪れると、マルキ滝波商店取締役専務の小路哲憲さんが、「沖縄から? こっちは寒いでしょ! 同じ島同士がんばろう!」と出迎えてくれた。また「沖縄が大好きで、今度は花火を見に行きたい」と言う田中酒造取締役の嵐代志子さんとは、思わぬところで沖縄話に花が咲いた。こうした一つ一つの出会いが旅の思い出を重ねていく。
旅の最終日、ホテルをチェックアウトしてから札幌駅で買い物を楽しむ。駅には大きなファッションビル(札幌駅エスタ)があり、沖縄では見かけない品も多い。
左/今年で築92年になる田中酒造本店。亀甲蔵からは車で5分ほど。右/田中酒造の酒蔵である亀甲蔵にて嵐さん
右/同酒造が道産の米で作る寶川(たからがわ)。左からすっきりとした口当たりの本醸造、米の香りと味わい豊かな純米酒、豊かなうま味の大吟醸があり、店舗では試飲ができる。日本酒のほか、本みりんも製造している
離陸直前まで楽しい
その後、空港へ早めに向かう。というのは、実は千歳空港は土産はもちろん、ラーメン、魚介類、空港内で製造しているスイーツなど、食も楽しめる充実したスポットなのだ。離陸直前まで「旅を満喫したい」をかなえてくれる。
マルキ滝波商店の食堂で食べられる新鮮な魚介。ボタンエビ、イクラ、ウニなどてんこ盛りの「たきなみ丼」は2000円、活ホタテ200~400円ほか
札幌市内から千歳空港へ向かう道央自動車道にある輪厚(ワッツ)サービスエリア下りの外観。地域の特産品が並び、品ぞろえも充実している。ソフトクリームや道産の野菜を使ったフードメニューもテイクアウトで楽しめる。
札幌のうまいもの見つけた!
濃厚スープはまるで液体のエビ!
えびそば 一幻(いちげん)のラーメンは、まるで液体のエビを飲んでいるような濃厚なスープで食べる。「えびしお」「えびみそ」「えびしょうゆ」の味から選ぶ。札幌市内にも店舗があるが、千歳空港内でも食べられるので、到着後か出発前に立ち寄るのもオススメ。
ラム肉を炭火で焼くジンギスカン
札幌ジンギスカン 雪だるまでは、七輪の炭火で臭みがなく軟らかいラム肉を堪能できる。脂を落としながら焼き上げ、特製ダレで食べる。ラムヒレは軽くあぶって超レアで。17時から翌6時まで営業しているので、遅くなっても大丈夫。欲張り旅行には心強い味方。
11時間かけて作る 特製スープカレー
カレー食堂 「心」 札幌本店のこだわりのスープカレー。スパイスがしっかり使われていて、辛くしなくても体が内側から温まる。11時間かけて作るスープは絶品で、売り切れ次第終了となることも。17種類の季節の野菜カレーに骨付きチキンのトッピングで大満足な一品。
札幌2泊3日編集部が行ったコース
◆1日目/朝8時頃 那覇空港発→ 羽田空港乗り継ぎ→ 12時30分千歳空港着・空港散策(1時間)・移動(札幌市内へ)→ スープカレー心→ ホテルチェックインでひと休憩→ 札幌駅を散策・駅前の佐藤水産で海の幸のお土産を発送→ ジンギスカン雪だるまで食事→ 夜のススキノへ・締めパフェや締めラーメン→ 就寝
◆2日目/ホテルで朝食→ 9時に出発(小樽へ)→ 10時頃には小樽着・街散策→ 三角市場で新鮮な海の幸で昼食→ 田中酒造本店・亀甲蔵の見学→ 余市へ・ニッカウイスキーの余市工場の見学(無料)→ 小樽へ戻り、運河の夜景を見ながら散歩→ 札幌へ すすきの周辺にて居酒屋さん・締めラーメン
◆3日目/ホテル朝食・チェックアウト(荷物を預けて)→札幌駅で自分のお買い物→ 11時に空港へ向けて移動(千歳空港へ・途中輪厚サービスエリアに立ち寄る)→空港に早めに着いて、2時間ほど試食やお土産買い物タイム→ 千歳空港発→ 羽田空港乗り継ぎ→ 那覇空港着
札幌・小樽コース
「コンパクトに回って食満喫」
十勝・帯広コース
「雄大さを体感する食材豊かな地」
「冬の風物詩 ジュエリーアイス」
やっぱりでっかいどう!
北海道の旅(2泊3日)
取材/新垣清剛・東川平綱木・柳田敏孝
『週刊ほーむぷらざ』funokinawa連動企画「北海道の旅」
第1595号 2018年2月15日掲載
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