SIMATABI
2018年2月15日更新
冬だから行く「北海道の旅」
[SIMATABI 北海道]
旅して分かる不思議な「近さ」
そうか、小まめに行けばいいんだ
海に輝く「ジュエリーアイス」
溶けないで、きらめきずっと
風物詩
十勝平野に水を運び、豊かさをうむ十勝水系の本流「十勝川」。全国6位の流域面積を持つ1級河川だ。冬になると川面が凍り、できた氷が太平洋に流入する。波が氷を磨き、クリスタルのように輝く「ジュエリーアイス」となり、1月中旬から2月頃にしか見ることができない冬の風物詩ができる。その美しさが話題となり、昨年はニューヨークタイムズに掲載されるなど、人気が急上昇している。
日の出に輝く姿求め
「朝日が当たる瞬間の輝き」を写真に収めるために、ジュエリーアイスが見られる中川郡豊頃町の大津海岸を目指した。帯広駅前のホテルを朝5時に出発。まだ真っ暗だが、どんな光景なのかと期待に胸を踊らせる。
車の温度計がマイナス14度を示す中、午前6時過ぎに到着。海岸へ向かうと、すでにカメラを構えるたくさんの人がいた。人の多さに驚きながら、遮るものがない大パノラマの海を目の前にし、足元に転がる大きな氷塊に目を奪われる。ジュエリーアイスという名前から可愛らしいイメージを抱いていたが、目の前で寄せては返る荒々しい波と、氷の大きさや数の多さは想像を超えていた。
ポイントをしぼり、周りからきれいな氷を探して積み重ねる。沖縄では着ることがないほどの厚着に、思うように動けない自分が、なぜか面白い。「これも貴重な体験だ」と思いながら朝日を待った。
刻々と変化する
この日の天気予報は晴れだったが、海上にあった雲に遮られ、日の出の光は届かなかった。しかし、空が明るくなるにつれて変化する氷の色や輝き、目の前に広がる雄大な景色は「ずっと見ていたい」感動があった。
自分の携帯電話のカメラでも写真を残そうと撮っていると、ほぼ100%の充電だったがものの15分ほどで電源が落ちてしまった。帯広観光コンベンション協会事務局長の櫻井政宏さんから「携帯電話で写真を撮影するときは、直前までポケットに入れておいた方がいい。もしくは貼るタイプのカイロを貼っておかないと撮りたい瞬間に寒さで電源が落ちる」と言われていた通りだった。
現地を訪れないと分からないことがある。行ってみて感じた一つ一つが旅の醍醐味となった。
ジュエリーアイス情報 ウェブサイト
豊頃町大津海岸は、帯広市から約40分の道のり
日の出前の暗い時には余裕を持って早めに向かうのがおすすめ
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取材/新垣清剛・東川平綱木・柳田敏孝
『週刊ほーむぷらざ』funokinawa連動企画「北海道の旅」
第1595号 2018年2月15日掲載
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