平良千尋
2017年5月31日更新
特徴別ファッションアドバイス①「背が低い」|平良千尋のコラム
funokinawaコラム・vol.8|服育コンサルタントの平良千尋さんが、服を通して自分を磨いていく <心に寄り添う服育> のヒントをお伝えします。
これから数回に分けて、体の特徴別の悩みに対するファッションアドバイスをお届けしていきます。
今回のテーマは【背が低い】。
身長が低いため服のバランスが取れない。スレンダーに見せたい!! などのお悩みを抱えている方へのアドバイスです。
まず、スタイル良く見せるにはハイヒールは必須です。
重心が上がり、バランスが良く見えます。
特にトウの形は大切。先の丸いラウンドトウのヒールより先端がとがっているポインテッドトウのほうが足元がスッキリし、スタイルアップします。
また、上下同系色にまとめて、長めのスカーフで縦のラインを作るのも効果的。着やせ効果もあります。
ハットも目線を上げるのに有効ですが、ツバが広いとさらに小顔効果も期待できます。
スレンダーに見せたいのであれば、ご自身の体で一番細い部分を強調するのが有効です。ウエストが細い方は、はやりのサッシュベルトなどでウエストマークするといいですね。
下半身にボリュームある方は、ノースリーブや深めのVネックで鎖骨を見せると、上半身がスッキリ見えます。手首、足首は体の中でも最もきゃしゃな部分。袖丈、裾丈をまくしあげて、しっかり見せるのがポイントです。
【避けてほしいアイテムやコーディネート】
- ️多色使い
- ️ボーダー
- ️ボリュームのある素材の組み合わせ
- ️ゆるめのシルエット
- ️個性的過ぎる靴
- ️ラウンドシューズやバレエシューズ
- ️ボリュームのあり過ぎるヒール
- ️大きいカバン
上記は必ずしも着てはいけないというわけではありません。好きという気持ちが強いのであれば、自信を持って着こなしてください。
内から放たれるパワーは全てを美しく仕上げてくれます。
たとえ似合っていたとしても、自信を持って着こなせない場合は残念ながらお洋服と内面の不調和が起き、すてきな仕上がりにはなりません。
外見は一番外側の内面。
しっかり心の声に耳を傾け、今本当に着たい服が、あなたを一番輝かせてくれる服なのです。
【人は身長が高いほどパワーや威厳を感じる】
アメリカ大統領選では、候補者の知的水準に関心を示す一方で身長の高さを気にかける人も多いようです。歴代大統領の多くは平均身長より高く、過去の大統領選のうち約3分の2で背が高い方が勝っているというデータがあります。
「有事のときほど身体的に威厳がある指導者が好まれる」との分析もあるそうです。
やはり「身長が低い」と悩むのには、単にファッションなど外見的なものだけでなく、心理的要因も含まれているのかもしれません。
身長の高さがパワーを連想させるのであれば、いろいろな手法をうまく取り入れ、より高くスレンダーに見せれば問題ないわけです。
ハイヒールが女性らしさの象徴であるだけでなくパワーも与えてくれるならば、やはり必須のアイテムと言えますね。
平良千尋さんのコラム
この記事のキュレーター
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1977年生まれ、那覇市出身。
服育コンサルタント。2011年にイメージコンサルタント養成スクールで、ニューヨーク流メソッドを取得。県内を中心に、服を通して自己肯定感を高める個人向けコンサルティングを手掛ける。15年から「心を育む服育プロジェクト」をスタート。専門学校の非常勤講師にも就任、「表現学」の講義を担当する。