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2019年3月7日更新

[彩職賢美]こころ(株)社長の吉山菜美さん|妊娠中のママの食事サポート

妊娠中や産後間もないママたちから依頼を受け、食事作りの出張サービスを行うこころ(株)の吉山菜美さん(38)。「食事をないがしろにしないで」と手軽にできるメニューを中心に、多くの品目を取り入れた料理を提供。「食事づくりも結構体力を使う。私がお手伝いすることで少しでもお母さんの休める時間を増やしたい」と言う。

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体験から説く食の大切さ

こころ(株)
社長

吉山菜美 さん

「お母さんたちが『食べることって大事ですね』と改めて認識してくれることは、私にとって最高のほめ言葉。疲れた顔をしたママが、笑顔に変わるのを見るのが私にとって、やりがいにもなっているんです」と吉山さん。

依頼者との打ち合わせは、時間をかけて行う。「アレルギーはある?」、「この固さだったら大丈夫?」など細かに確認。家族の好みや成長に合わせたメニューはもちろん、品目数を多めに取り入れるよう心掛けている。保存法や自分でも作れるようレシピも提供。買い物の時間も含め約3、4時間で10品から13品を作る。

「栄養バランスを考え、野菜を多く取り入れるようにしていますが、限界があるのでひと工夫します。例えば、お米に雑穀を入れるだけでも食物繊維とミネラルが十分に補強されます」と説明。中医薬膳アドバイザーの資格を生かし、薬膳料理でよく使われる食材も取り入れている。

自身も3人の子育て中の吉山さんは「妊娠中や産後ママの不安やストレスを軽減したい」と、調理をしながら子育てからプライベートのことまで気軽に会話を交わす。前職が看護師だったこともあり、「子どもの元気がなく、どこで診てもらったらいい?」といった質問をよく受けるという。質問に対し「耳がかゆそうだったり、鼻水が出ていたら耳鼻科。せきが出ていたら、ぜんそくの気が出ているから、内科・小児科だよ」とアドバイスができるのも強みだ。


「育児中のお母さんは忙しく、大変なことも分かります。でも食事をないがしろにしていると、心にも体にもよくない」と力を込める。食事の大切さを説くのは、自らの体験に基づいている。元看護師の吉山さんは「次男の出産時に産後うつの状態になりました。体調を崩したり、泣き叫ぶ子どもにイライラしてしまい、睡眠もろくに取らず、子どもに食事を与えることで頭がいっぱい。自分のことは食事を含め後回しにしていた。仕事では患者に『食事はしっかり取ってる?』と対応する自分に違和感を覚えていました」と振り返る。

そんな生活を繰り返すうちにひどい生理痛に襲われ、不眠や不安症も発症し、休職することに。休職中はとにかく食べる、寝ることを意識し、数週間後には体調も安定。「心と体が健康になった時にふと、ある患者が言っていた『仕事が忙しい上、子どもの世話に追われあまり食べてない』との言葉を思い出し、私と同じ状態だったんだと気付いた」という。

食事の大切さを、身をもって痛感した吉山さんは、結婚を機に退職し、2012年に夫の実家のある沖縄に移住。「同じ悩みを持つママの力になれないか」と、趣味だった料理作りを生かした今の仕事を思いついたのが、5年前。現在のこころ(株)を立ち上げた。

食事のサポートをする中で食の知識を広げたいと薬膳の勉強をし、17年に中医薬膳カウンセラーの資格を取得。薬膳の知識も食事作りに生かしている。そんな努力が実り口コミを中心に顧客も増えた。一方で「1人でやっているので、仕事の依頼は1日1件が限界。依頼をお断りすることもあり申し訳なく思います。うまく対応できないか検討中」と課題を挙げる。

「課題をクリアし、お母さんたちが息抜きできる、産後のショートステイ・デイケアを開設したい」と母親目線で今後の展開を考えている。


インプットの時間も大切に

編集部撮影

週に2日はインプットの時間に当てているという吉山さん。「琉球料理など伝統の食事が気になるので、県立図書館に行って食の本を読んだり、看護大の図書館に行って解剖生理学など女性の体に関する本を読むことが多いです。特に医療は日進月歩で、どんどんアップデートされていくので」と話す。また、「今は医療の分野から離れていますが、看護師免許を持っている以上、看護師としての必要な知識を持つことは欠かせないと思っています」と吉山さん。

子育てに関して「特に産後のママは、自分の食べたものが母乳になると思ってほしい」という。「母乳は血液から作られ、血液は120日サイクルで生成されるので、今赤ちゃんに母乳をあげるとすれば、それは3カ月前に口にした食事からできています。今そこで健康食品を食べたからといってすぐに変わらない。普段から意識することが大切」とアドバイスする。

普段から手作りみそを活用

吉山さん提供

普段の食事もこだわりを持って作っている吉山さん。調味料のみそは手作りだ。「みそ汁は最高の発酵食品。わが家では絶対に欠かせないもの。以前、県内でみそ作りをしているご夫妻から作り方を習い、それからはずっと手作り。そのみそを食事に活用しているのですが、夫や子どもも風邪をひかなくなりました」とにっこり。吉山さんは、みそ作りに適するといわれる冬場のみ「手作りみそ講座」も開いている。


福岡さんのハッピーの種

Q.趣味は?
趣味は、料理番組を見ること。他にやることがなければ、ずっと見ているほどなんです。仕事はもちろん家族への料理作りのヒントにもなりますしね。

私が料理番組をずっと見ているからか、6歳の長男も私に「何か手伝う?」と寄ってきてくれるんです。そんなお兄ちゃんをみて、4歳の次男が「ボクにできることはないの?」って寄ってきます。さらにそれを見て1歳7カ月の三男が寄って来るんです(笑)。

今では、長男は米とぎや炒め物ができるまでになり、次男は、卵を割る担当になっているんですよ。子どもたちと楽しみながら、食事作りができるのがうれしいですね。

こころ(株)
090‐9593‐8862



PROFILE
よしやま・なみ

1980年、福岡県出身。2002年、看護師免許を取得。福岡県内の病院でICUや救急病棟などで患者の療養上の世話や受付業務など10年間勤める。結婚を機に沖縄に移住。14年、現在のこころ(株)を立ち上げ、妊娠中のママを中心に食事作りのサポートを行う。17年、中医薬膳アドバイザーの資格を取得し、食事作りに生かしている。ナチュラルスイーツ協会認定講師。3人の子の母。


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撮影/比嘉秀明 編集/安里則哉
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1328>
第1649号 2019年3月7日掲載

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スタッフ
安里則哉

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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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