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2019年1月3日更新

これからの資産形成|目的と年代から選択[2019 新年号特集]

人生100年時代に突入! 少子化が進み、教育資金や老後の備えを公的援助だけに頼れなくなりつつある現代は、ご自身で計画的に資産形成を行う視点が重要になってきます。ここではそんな資金形成の一環として国が後押しし、初心者でも始めやすい「つみたてNISA」と「iDeCo」に注目。特徴や目的に応じた選び方、年代ごとの商品選択のヒントを紹介します。

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 つみたてNISAとiDeCoに挑戦 

目的に合わせ運用を 

運用は予算ベースではなく、結婚資金、教育資金、老後資金など積み立て目的に応じて行うことが大切。目的を決めたら次の三つに分けましょう。

①60歳以降に使う老後資金→iDeCoを優先(不足分はつみたてNISA併用)

②60歳前で10年以上先に使うお金(中長期)→つみたてNISA

③60歳前で10年以内に使うお金(短期)→定期預金、財形、社内預金など

つまりiDeCoは60歳以降の老後資金の運用に限定利用。それ以外はつみたてNISAと現金預金の組み合わせ、といった具合にシンプルなルールに当てはめれば、方法選びの悩みはある程度解決できると思います。

◆つみたてNISAとiDeCoの特徴



基本ルールを知る

運用は投資先選びにかかっていて、カギは経済成長が続く国や地域を選ぶこと。まずは投資先選びの基本ルールを理解して悩みを減らしましょう。では、世界のどこに経済成長が続く国があるでしょうか? 皆さんは「経済成長が続く国がどこか分からない」と思うかもしれませんが、人口が増える地域=経済成長する=投資対象と考えると分かりやすいですね。ちなみに日本の人口は減少しますが、アメリカやアジア、アフリカを含む世界全体の人口はますます増加傾向なので、外国や全世界を投資対象に選びましょう。


組み合わせは年代考慮

投資商品選びに正解はありません。しかし、多くのお客さまと接する中で分かりやすさ、管理しやすさ、運用成果の観点から私個人の考える分散割合をご紹介しましょう。一言で言うなら、若い世代は労働収入期間が長いため株式で積極的に攻めの運用が可能で、高年層は資産を減らさない管理が必要なので、日本国債を増やし守りを重視するということです。

◆投資商品の組み合わせ例


あくまで個人の見解ですので、その点をご理解の上参考にしていただければ幸いです。 iDeCo、つみたてNISAの商品選びは、ご自身の年代を軸に投資商品の組み入れ比率を決めれば楽になります。投資信託は商品名に日本、外国、全世界、先進国、新興国と明確に示されていますので、金融機関の商品リストをよく見て選んでください。金融庁のホームページに掲載されている「つみたてNISA対象商品届け出一覧」は、対象資産ごとに分類されているので分かりやすくお勧めです。

年代ごとに必要な運用効果と許容リスクは大きく異なります。若い時に始めた積極的な攻めの投資も、年を重ねるうちにリスクを穏やかに管理する守りの運用への変化が必要だということも、頭の片隅に留めて今後の管理の参考にしてください。



おかだ・ゆり
ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。

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『週刊ほ~むぷらざ』2019年新年号
第1640号 2019年1月3日掲載

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