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2018年10月11日更新

[彩職賢美]ライフオーガナイザー み.Life代表の大湾かよこさん|モノと感情の片づけをサポート

看護師から片づけのプロに転身。「片づけで身も心も軽く」をテーマに、コンサルティングや講座などを通して、小学生から高齢者まで幅広い世代にモノだけでなく思考や感情を整える方法を伝える大湾かよこさん(53)。CDスペシャリスト/ADDスペシャリストとして、発達障がいやため込み症、高齢などのために慢性的に片づけられない人たちのサポートにも心を砕く。

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身も心も軽くなる術伝える

ライフオーガナイザー
大湾かよこ 
さん

モノを片づける前に思考や感情を整理し、「捨てる」から始めないアプローチを特徴とするアメリカ生まれの片づけ術=ライフオーガナイズを学び、片づけのコンサルティングや実作業を手掛けるほか、お片づけ講座も開く大湾さん。

「家と心の状態、頭の中は連動しています。片づけは身も心も軽くなり、幸せな毎日を過ごすための突破口になります」と熱っぽく語る。コンサルティングでは依頼者の思いや悩みに寄り添い、片づかない原因を一緒に探り、モノを仕分け。脳の使い方に由来する行動や思考の特性、ライフスタイルなどを踏まえ、依頼者とその家族が無理なく習慣化できる収納法を提案する。

片づけサポートを行う中で出会い、心を痛めたのが、発達障がいやため込み症、高齢などが原因で慢性的に片づけができない人たちのこと。

「ADHD(注意欠如・多動性障がい)は集中したり、計画的に動くのが苦手。高齢者は変化が怖い。片づけたい思いはあっても片づけられず、日常生活に支障をきたしているケースも。周りにはなまけと誤解されてしまうことも多く、なんとか力になれないかと考えました」

メンタルケアも含め、支援のための専門的な知識と技術を学び、支援に取り組み始める。


40代半ばまでは看護師として働く。「患者さんやお客さまが理想とする状態と現実とのギャップを埋めるために、どういう仕組みや手だてを考えるかという点では、看護も片づけも同じ。私の中で人をサポートするポリシーは変わらない」ときっぱり。

片づけや生活環境を整える大切さに目を向けるきっかけは、がんを患った家族を在宅介護したことだ。家には訪問看護師やヘルパーなど、毎日いろいろな人が出入り。「初めて来た人でも何がどこにあるのか一目で分かるように」と、自己流でモノを整理・整頓し、療養しやすい環境づくりに奔走した。

「困ったことがあったら情報を集め、自分で学んで実践。うまくいったこと、失敗したことを記録して、成功のキーワードを見つけていくんです。思えば、子どもの頃から空想や法則を考えるのは好きでしたね」。
 
実践したことを困っている人たちに伝えたい。それが学びの原動力だ。片づけの学びを深めるために整理収納アドバイザーやルームスタイリスト、ライフオーガナイザーなどの資格を取得。2015年に起業した。

「女性って、自分の意思に関係なく、周りの影響でライフスタイルがどんどん変化する。経済的にも精神的にも、自分の足で立って生きていける準備が必要だと感じています」

提供する片づけはモノだけにとどまらない。自分と他者との違いに気づき、認めることでストレスを減らし、怒りやいらだちといった〝感情のお片づけ〟を手助けする「セルフ・アウェアネス」の講座も新たに開く。

「何かが起きてストレスフルになるから家が散らかるし、逆もしかり。どちらかが片づいてスッキリすると、いろいろな事に取り組む意欲のスイッチも入る。沖縄の女性たちの自信と自立を育むお手伝いがしたい」

みんなが「幸せな毎日」を過ごすために、片づけから笑顔を広げる。



10月20日、トータルリビングショウで講演

親子向けのお片づけセミナーや冷蔵庫に特化した片づけ講座を自主企画するほか、企業や団体からの依頼で講座や講演を行うことも多い大湾さん。2018年5月には沖縄のライフオーガナイザー仲間とチャリティーイベントを開催し、活動事例を発表した=写真。
10月20日(土)には、沖縄コンベンションセンターで開かれる第32回沖縄県トータルリビングショウの講演会に登壇。テーマは「40歳から始める、幸せなシニア生活のためのお片づけ」。シニア生活をスムーズにスタートするために、将来を見据え、早い段階から計画的に暮らしを整える提案を伝える。


■申し込み・問い合わせ先/
沖縄タイムスサービスセンター内リビングショウ事務局
098‐869‐5446


大湾さんのハッピーの種

Q.癒やしの時間は?
一人でお出かけすることです。最近学んで、セミナーも開催する「セルフ・アウェアネス」の分析で、私はエネルギーの充電方法が内向タイプだと分かりました。一人でゆったり過ごすことで元気になるタイプだと納得でした。休日は基本的に夫や娘と過ごす時間に充てているのですが、時には一人でお出かけしています。
あと、16歳になるオスのチワワ「ネロ」=写真=は、存在そのものが癒やし。手のひらにのるくらいの大きさから飼っていて、苦楽を共にしてきた戦友なんです。もうおじいちゃんで目は見えないし、耳も聞こえない。ご飯と散歩以外は寝ているのですが、かわいくてしょうがない。亡くなったらペットロス間違いなしです。

◆片づけサポートみ.Life 090‐3797‐2051




PROFILE
おおわん・かよこ

1964年、那覇市出身。看護師を経て、片づけのプロ・ライフオーガナイザーに。2015年、み.Lifeを設立。18年から発達障がいやため込み症、高齢者などの片づけを専門的に支援するCDスペシャリスト/ADDスペシャリストとして活動を始める。沖縄県インテリアコーディネーター協会事務局長。ライフオーガナイザー1級、整理収納アドバイザー2級、整理収納清掃コーディネーター2級。



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撮影/比嘉秀明 文/比嘉千賀子(ライター)
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1314
第1629号 2018年10月11日掲載

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この記事のキュレーター

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比嘉千賀子

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編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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