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2018年8月9日更新

[彩職賢美]I Life 代表 ファイナンシャルアドバイザーの唐沢祐香さん|お金に関わる知識を啓発

最新の金融知識と情報を武器に、お金を「守る」「増やす」「上手に使う」方法を、女性経営者や個人事業主に提案・アドバイスしている唐沢祐香さん。「お金は夢や目標をかなえる大切な道具。使い方一つで、目標達成の速度も人生の豊かさも変わります。知識を持っているか否かで、将来、大きな差になる」と、子どもたちへのマネー&キャリア教育にも力を注ぐ。

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夢かなえ、人生楽しむ伴走者

「I Life」代表
ファイナンシャルアドバイザー

唐沢祐香 さん

「日本のお金(円)と外国のお金は、いつも同じ金額で交換できるわけではありません。お金を交換することを為替と言いますが、外国に物を売るとき、円は高いほうが得? 安いほうが得?」
小学生の親子向けのマネー講座では、外国へも視野を広げ、ゲームやクイズも交えてお金のことを楽しく学ぶ。会場内を動き回り、一人ひとりと目線を合わせ、声をかける唐沢さん。「講座が終わったあとはもうヘトヘト」と苦笑する。
親子で一緒にお金と仕事を考える講座を全国各地で開く、キッズ・マネー・ステーションの講師となり、昨年から県内各地で講座を開く。そのきっかけは、SNSの投稿で消費税が払えずにノートが買えなかった女の子の話を目にしたことだ。
「お金は増やす方法もあるし、安いノートを探して買うのも一つの知恵。お金の知識があれば、人生は変わります。子どもたちには生きる知恵を身につけてほしい」。自身も3人の子どもの母。子どもへの思いはひとしおだ。
お金のことになると、どう教えればいいかと悩む親は多い。講座ではお小遣いの与え方だけでなく、投資などお金を増やすヒントも伝える。「お金に対してネガティブなイメージを持たれている方もいらっしゃいますが、夢や目標をかなえるための大切な道具。大人も子どももお金にまつわる制度や知識を得ることは将来、大きな差になる」と力を込める。

意外にも、「社会人になって給与明細を見て初めて、年金の存在を知って驚いた。それくらい、お金について無知だった」。金融に興味を持ったのは、20代で父親が経営する生命保険・損害保険代理店に勤めてから。「保険の販売には税法や民法、労務など幅広い知識が必要。最善で最良な提案をしたくて、知識を増やしていきました。私の武器は、金融の最新知識」ときっぱり。
14年にわたって、年間400社の企業へ保険の提案やフォローを行う中、仕事で成功していても、資産形成や節税などの知識がないために生活で苦しい思いをしている中小企業の経営者がいることも知った。「金融の知識を生かして手助けできないか、と考えるように。本当の意味で経営者の悩みや苦労を理解するには、自分が経営者になる必要があると感じ、独立を決めました」。
2013年に「I Life」を設立。企業だけでなく、女性起業家や個人事業主に投資や最適な保険の提案、キャッシュフローの改善などをアドバイスする。中小企業白書の統計によると、個人事業主の廃業率は3年で7割、5年で9割に及ぶ。「事業って、立ち上げた人の魂や思いが形になっていると思うんです。だからこそ、お金のために仕事も人生も諦めてほしくない」とサポートに力を注ぐ。
9月には、金融コンサルタントの夫と共に、中小企業を対象にお金を守る、増やす、残すためのセミナーもスタートさせる。「私はマラソンの伴走者。ゴールまでしっかり道案内して、夢の実現を一緒に見届けたい」。目指すはお金の伝道師。県外のセミナーに足を運び、新たな資格試験にも臨むなど、日々研さんを続ける。




小学校で出前講座

PTAから依頼を受け、小学校に出向いて親子向けのマネー講座を開く機会も増えてきた。「親子参加の学年レクの時間を利用して、子どもたちにお金の話を伝えています。沖縄は外国人も多く、スーパーやコンビニなどではドルで支払うこともできるグローバルな社会。一方で、金融リテラシーは全国で下から二番目。子どもたちからお金に対する知識と意識を変えていく必要があります」。依頼があればどこへでも。フットワーク軽く、お金の知識を啓蒙(けいもう)する。


※写真は唐沢さん提供


唐沢さんのハッピーの種

Q.子育てと仕事、両立のために工夫していることは?
未就学児がいるので、基本的に仕事は土日、祝日を休みと決めています。産後はしばらく頻繁に外出もできないので、子どもが寝ている時間を資格取得の勉強に当てました。二人目のときにファイナンシャルプランナーを、三人目のときに証券外務員二種を取得。専門家がレクチャーするCDを購入して、今でも移動の車の中でずっと聞いています。
子どもたちを寝かせた後、夫とお酒を飲むのが毎日の楽しみ。でも、二人とも手に計算機を持って、話す話題は金融のことばかり(笑)。夫は金融業界の先輩。私では得られない知識や情報も持っているので、悩んだり、不安になったことは相談して、アドバイスをもらうことも。夫には感謝しています。

Q.子どもへのお小遣いはどうしてる?
小学6年生の長男には、お小遣いとして毎月1000円を100円玉10枚で渡しています。もらったらすぐに、「人のためのお金」「いざという時のお金」「使っていいお金」に分けて管理するように伝えています。この分け方って実は、家計も同じなんです。
人のためのお金というのは、父の日や母の日、敬老の日などにプレセントを買う費用。プレゼントをあげたいと思ったときに渡せる喜びは、子どもの心を成長させてくれます。

I Life
090-1944-7308




PROFILE
からさわ・ゆか
1975年、沖縄県出身。父親が経営する生命保険・損害保険代理店に14年間勤務した後、2013年に独立。「I Life」を設立し、代表となる。企業や個人事業主に最新かつ最適な金融情報を提供するほか、女性や親子向けのマネー講座も開く。ファイナンシャルプランナー(AFP)、キッズ・マネー・ステーション講師、証券外務員二種、生命保険代理店、合同会社FIT 副社長。




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撮影/比嘉秀明・ライター/比嘉千賀子
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1307>
第1620号 2018年8月9日掲載

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この記事のキュレーター

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比嘉千賀子

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編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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