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2025年2月20日更新
糖質多い食事 どう減らす|健康チャレンジ!(59)
医師の安谷屋徳章さんが、ダイエットについて話します。
文・安谷屋徳章
糖質多い食事 どう減らす
糖質や炭水化物が体脂肪になって肥満の原因になることはご存じだと思います。それでは脂質はどうでしょう、体脂肪にならないのでしょうか。当然、体脂肪になります。ダイエットの成功は、体脂肪になる糖質や脂質をどこまで減らせるか、がカギになります。私は、糖質を中心に制限するダイエットを推奨しています。しかし、あまりに糖質に偏った食事をしている人にとって、このダイエットはとてもつらいようです。
糖質には、空腹感を強くする作用と食欲を強くする作用があります。一方、脂質には食欲を抑えるという逆の作用があります。このため糖質摂取量が多く、脂質摂取量が少ない人は、食べたいという気持ちが強いためダイエットがとても難しくなるのです。理論的には、糖質を減らしつつ、タンパク質と脂質を増やしていく食事法を取ればいいのですが、具体的にどうすればいいのでしょうか。
簡単なやり方としては、お菓子のように糖質の多い食品を糖質の少ない食品と交換するのです。糖質の少ない食品としては、サラダやチーズ、ゆで卵などがあります。みそ汁や中味汁、おでんもいいと思います。なかでもタンパク質が豊富なのはゆで卵と中味汁で、脂質が豊富なのはチーズです。サラダは食物繊維が豊富な印象を受けますが、ゆで卵や蒸した鶏肉を加えればタンパク質が豊富になりますし、ドレッシングによっては脂質もとることができます。おでんも具材によって変わります。
タンパク質と脂質を増やすと体重が増える可能性もありますが、体形は引き締まるのでモチベーションを維持し、脂質の増やしすぎに注意しつつ、糖質も減らせれば体重は落ちてきます。
ダイエットの必要がなくても、タンパク質と脂質を適正に取ることは健康につながるので、糖質に偏った食事をしている人は気をつけて欲しいです。
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あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など
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第1958号 2025年2月20日紙面から掲載