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2025年2月20日更新

3月3日は「耳の日」 運動で血流促し 聞こえを保とう|続けてハッピー‼︎健康習慣⑪

会話をしている時に聞き返すことが多かったり、テレビの音量が大きいとよく言われたりしませんか。難聴の兆候かもしれません。聞こえづらい原因は、加齢や耳の病気、生活習慣病による血流の悪化などさまざま。そのリスクや予防について専門家に聞きました。

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音は、耳の奥の内耳の蝸牛(かぎゅう)という器官にある有毛細胞が音の振動を電気信号に変えることで脳に伝わる。年とともに有毛細胞は減少していき、聴力は徐々に衰えていく。かつれん耳鼻科クリニックの院長、上里迅医師は「生活習慣病などによって内耳の血流が悪くなると有毛細胞が弱り、衰えも早くなる。適度な運動を習慣づけて、血流を促し、生活習慣病の予防を心掛けましょう」と呼び掛ける。


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の酷使 改善へ 定期的に検査

教えてくれたのは
かつれん耳鼻科クリニック
院長 上里 迅さん

 
生活習慣病も要因
聴は加齢以外にもさまざまな原因で起こる。外耳炎や中耳炎といった耳の病気も原因の一つ。上里迅医師は「聞こえづらいのは年のせいだと思って放っておくと内耳にも悪影響を与える恐れがあるので、違和感を覚えたら耳鼻科で受診を」と話す。
 

 
高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病もリスク。これらの生活習慣病によって動脈硬化が進むことで、内耳の血流が悪くなると有毛細胞が弱り、聴力の衰えも早くなるという。

大きな音を長時間聞き続けると有毛細胞がダメージを受け、騒音性難聴のリスクになる。「近年、若い世代に多いいわゆるスマホ(イヤホン)難聴は、イヤホンで大音量の音楽などを聞くことが原因。また、イヤホンを長時間付け続けると外耳炎にもなりやすい」

難聴になると、車の接近に気づかないなど危険を察知する能力が低下したり、家族や友人とコミュニケーションがうまくいかなかったり日常生活にさまざま支障をきたす恐れがある。「近年の研究では認知症やうつ病の発生にも関係していることが分かっている。生活の質を保つために聞こえも重要。年に一回は職場の検診や耳鼻科でチェックし、異常があれば早期に適切な対処を」。手軽に聴力をチェックできるアプリを活用するのもいいそうだ。

年とともに衰えていく聞こえを維持するためには補聴器を利用するのも一つの方法。「難聴で生活に不便を感じるようになってから使うより、早めに慣れておいたほうがいい。聞こえに違和感を覚えたら、補聴器が必要か耳鼻科で医師に診てもらいましょう」

下記の聞こえのセルフチェックも参考にしてみて。
 
聞こえをセルフチェック
※一つでも当てはまる人は、耳鼻科で受診を!  日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会HPより

騒音を避け、イヤホン使用に注意も
こえを保つために生活で気をつけたいことについて上里医師は、騒音をなるべく避け、長時間聞き続けないことと説く。テレビやラジオの音量は控えめに、イヤホンも大音量で聞くのは避けよう。「例えば、工事現場やクラブ、ライブ会場、パチンコ店などで長時間大きな音にさらされたら、静かな環境で耳を休ませることを意識しましょう。ヘッドホンやイヤホンを使う際は、1時間に1回は、適度に耳を休ませて」

耳あかが過剰にたまると耳栓のようになって聞こえが悪くなる場合があるが、外耳道には耳あかを自然に外へ出す自浄作用があるので、基本的には掃除は不要だという。頻繁に耳掃除をすると、かえって耳あかがたまりやすくなる。また、耳の中はデリケートなので、綿棒などで刺激すると皮膚が炎症を起こして外耳炎のリスクになるそう。

「耳あかがたまりやすい人でも、風呂上がりにタオルで軽くふく程度で十分。どうしても気になるなら耳鼻科で取ると安心」

喫煙は動脈硬化の要因になるなど難聴のリスクが高まるので控えよう。

難聴のリスクになる生活習慣病の早期発見・治療も大事だ。「生活習慣病の予防・改善のために適度な運動を習慣づけましょう。ウオーキングなどの有酸素運動やストレッチで血流を促すのもよいでしょう」

食生活では高血圧や糖尿病の予防のために塩分・糖分の取り過ぎに注意を。栄養のバランスはもちろん大切だが、特に貝類(アサリ、シジミ)や青魚などに多く含まれるビタミンB12やワカメなどの海藻類に含まれるマグネシウムは騒音性難聴のリスクを軽減する可能性があるという。

 難聴の予防のポイント 
 ①騒音を避けて、耳を休める 
 ②生活習慣病の予防や運動で血流を改善 
 ③補聴器で聞こえを維持 

 

↓画像をクリックして「かつれん耳鼻科クリニック」のホームページへ                


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補聴器利用の流れ

教えてくれたのは

㈱琉球補聴器 中部店
店長 玉城 貴也さん

 

相談し試して、自分に合ったものを
ずは耳鼻科を受診して補聴器が必要と診断されたら、補聴器販売店で相談しよう。㈱琉球補聴器中部店の店長、玉城貴也さんは「自分に合った補聴器を選ぶために、どんな時に使いたいか、どんな時に聞こえづらいか、困っていることを具体的に伝えましょう。また、難聴の程度によって行政から購入費の補助が受けられる場合もあるので相談を」とアドバイス。補聴器のサブスクを利用するのも一つの方法。不要になったらいつでもやめられ、補聴器が合わなかったら、別のタイプに変更することもできるという。

補聴器を試すことも大事。「レンタルできる店もあるので、日常生活で使ってみて補聴器のメリットとデメリットを把握してライフスタイルに合ったものを購入しましょう」。難聴によって脳が聞こえにくい状態に慣れてしまっているので、補聴器の音に慣れるために購入後はトレーニングが必要になる。「大事なのは起きてから寝るまでの間は補聴器を付け続けること。最初の1、2週間は多少うるさかったり、違和感を覚えたりするので、目標の7割程度の音量から始めて定期的に販売店で調整して慣らしていきます。調整の際は、どんなシーンで聞こえにくかったか具体的に使用感を伝えるとスムーズです」

↓画像をクリックして「琉球補聴器」のホームページへ                


取材/池原拓
毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」続けてハッピー‼︎健康習慣⑪
第1958号 2025年02月20日紙面から掲載

 

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