消化力上げ
ダイエット

肥満の主な原因は未消化

秋風が吹く季節になりましたね。私は畑で収穫したかぼちゃを料理するのを楽しみにしています。

アーユルヴェーダでは夏に低下した消化力が秋になると徐々に高まると考えられています。「食欲の秋」といいますが、秋の味覚を楽しむためには私たちの体の中の消化の火が正常に燃えていることが大切です。
 

自家栽培のカンダバーを使ったジューシー。カンダバーは食物繊維、カロテン、カルシウム、ビタミンB、B2、C、抗酸化作用物質の葉酸、ポリフェノールを含むスーパー野菜と言われている

食べ過ぎに注意

このところ、よく「肥満」についてご相談を受けることがあります。アーユルヴェーダでは、肥満は「未消化」が主な原因だと考えられています。未消化とは、食べたものがうまく消化されないこと。アーユルヴェーダ独特の考えで、私たちの体は食後さまざまな行程をへて消化、吸収、代謝、排せつが行われますが、未消化な状態だとその大切な流れが滞ってしまい、心身に不調が訪れると考えられています。原因は主に次の六つです。

●食べ過ぎ
●冷たい物の取り過ぎ
●消化重性、油性、甘味のものを多く取ること
●寝過ぎ（昼寝。ただし、子供、高齢者、妊婦、病気治療中の方は適度な昼寝を）
●運動不足
●睡眠不足など
 

調理法で工夫を

アーユルヴェーダでは食事の約20分前に薄く切ったショウガ1～2枚に岩塩とレモン汁をかけたものをいただくと消化力がアップすると考えられています。ほかにも次のような工夫も薦めています。

●お米を洗った後、乾かしてから鍋で半透明になるまで炒ってから炊く
●古米ならさらに良い（新米は粘りがありおいしいが、重性という性質だと考えられている。古米は乾燥して粘りが少なく軽性で消化しやすいという考え）
●白湯を飲む（消化促進）
●口からとる油はギー（無塩バターを加熱、こしたもの）

ギーは、アーユルヴェーダでは記憶力、若返りが期待できる食品として薦めています。現代栄養学的にはビタミンA、E、Dを含み、肌や粘膜に良く抗酸化作用や便秘の改善が期待できるとされています。また中鎖脂肪酸などを含み、肝臓で分解されて皮下脂肪になることが少ないとも言われています。

そのほかにも脂肪を削り取ると言われる生ハチミツや、ジンジャー、コショウなどのスパイスをうまく使うのもおすすめです。

消化力は一人一人違い、日々、変わります。まずは、自分に合った分の食事をとる習慣を身につけたいですね。

インフォメーション
『ほーむぷらざ特別プラン』
◆知念伽央梨 アーユルヴェーダ講座
体質チェック、生活法、ギー作り（アーユルヴェーダのスイーツ、ハーブティー付き）
《講座受講料》2000円（税込み）

◆知念伽央梨のカウンセリング＋セラピストによるアーユルヴェーダの施術
個々にカウンセリングを行いコースを決定。
・アビヤンガ
　（全身のオイルマッサージ＋スチームバス）

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　6種類のアーユルヴェーダメニューから1コース。むくみ、とどこおり、肥満、心のだるさ、関節・肩こり、立ち仕事の多い方にアドバイス。
※アーユルヴェーダのトリートメントで、治療目的ではありません
《料金》110分9800円（税込み）
《講座開催日時》
　11月30日（土）10時～12時
　12月14日（土）13時30分～15時30分
《カウンセリング・トリートメント》
　11月30日：13時、15時30分、18時
　12月14日：10時、12時30分、16時


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株式会社 i-PLANA
代表　知念伽央梨
米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携AyurVedicMedicinePractitioner・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー、琉球料理伝承人


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【これまでの記事】
心も体も健康に 沖縄アーユルヴェーダ

毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1944号 2024年11月07日紙面から掲載」