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2024年8月1日更新
データで見るNISA|50代の4人に1人が口座開設|マネーのヒント!⑤
2024年から新しくなったNISAは使いやすくなった半面、以前より複雑になった面もあることから利用開始に一歩踏み出せずにいる人が多いようです。「分かりにくい」「運用は怖い」という不安を感じる人たちからよく聞かれる質問をまとめてご紹介します。
Q 誰でもNISAを利用できる?
A 日本国内に住んでいる18歳以上の人(利用する年の1月1日時点で18歳以上の成人)で、1人につき1口座のみ開設可能。
Q NISA口座を持っている人の数は?
A 2024年3月末時点で約2322万口座が開設されています。年代別に口座開設数、人口、人口に対するNISA口座数の割合を表①にまとめました。
Q 株と投資信託のどちらが多く購入されている?
A NISA全体を見ると株式40.2%、投資信託56.7%の割合で購入されています。(金融庁NISA口座の利用状況調査、2024年3月時点)
Q つみたて投資枠と成長投資枠の使い方は?
A つみたて投資枠は積立投資での利用で、投資できる商品が決まっています。成長投資枠は投資できる商品の幅が広く、一括投資が可能です。つみたて投資枠は旧つみたてNISA、成長投資枠は旧一般NISAが引き継がれています。以前はどちらか片方のみの利用でしたが、2024年から二つを併用することが可能になりました。
例えば、つみたて投資枠で毎月定額の積立投資をしながら、成長投資枠で個別銘柄の株や投資信託を一括投資するなど手元資金や経済市場の状態に応じて利用可能です。
Q 対象商品の数と特徴は?
A つみたて投資枠対象商品は293本あり、そのうち263本がインデックス投資信託、49本がアクティブ運用投資信託、8本が上場投資信託(ETF)となります。
◆インデックス投資信託:市場の値動きを示すインデックスに連動することを目指す投資信託
◆アクティブ投資信託:株価の上昇が期待できる銘柄を厳選して組み入れて積極的な投資を行う投資信託
◆上場投資信託(ETF):証券取引所で株式と同じように売買できる投資信託
Q 「インデックス」って何?
A 特定マーケットの動きを示す指標の事です。主なインデックスの例を挙げます。
◆日本株式市場のインデックス。日経平均株価(日経225)や東証株価指数(TOPIX)
◆米国株式市場のインデックス。S&P500、ナスダック100
◆世界株式市場のインデックス。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
Q たくさんあって選べない。どう選ぶ?
A 投資信託は、投資する地域ごとに日本株式、外国株式、全世界株式、米国株式、新興国株式と分類されています。自分が投資したい地域を選んで投資信託を探すと、選択肢が絞られて分かりやすくなります。
ほかに、投資信託を比較する際に、「純資産」という投資家に帰属する資産の合計額があります。必ずしも大きい=良いではありませんが、投資信託選びの際の参考にしたいデータです。
おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動
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『週刊ほ〜むぷらざ』マネーのヒント!⑤
第1930号 2024年08月01日掲載
この記事のキュレーター
- キュレーター
- 岡田有里
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ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。