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2024年4月18日更新

モヤモヤ血管による痛み|ズキズキ、ズーン、安静時も痛い[新治療で長引く痛み改善③]

文・佐久川貴行(さくがわクリニック院長)

五十肩なら痛みで眠れないことも

おおむね3カ月以上続く長引く痛みがある所には、ぼやっとかすんで見える異常な「モヤモヤ血管」ができていることが分かっています。モヤモヤ血管の近くには通常は見られない病的神経も増殖しており、この病的神経が痛みを伝え、また異常な血流が増えることで病変の組織圧が高まり、長引く痛みが生じると考えられています。

このモヤモヤ血管による痛みには特徴があります。具体的にはズキズキする痛み、ズーンと重く感じる痛み、患部を押すと痛い(圧痛)、夜寝ている時や安静時に痛い、動かすと痛い、運動後に痛みが強くなる、悪天候時に痛い、お酒を飲むと痛くなる、など。これらはセルフチェックが可能です。

疾患別に言うと、五十肩では夜間の痛みにより眠れない、痛みのため腕を目の高さより上に上げられない、背中に手を回す動作で痛いなどの症状が見られます。首・肩こりでは、起床時や首を動かすときにズキッとする痛みを感じたり、鉛が入ったようなズーンとした重だるさを常に感じる方もいます。変形性ひざ関節症では、イスからの立ち上がりや階段の上り下りの動作時に痛むことが多いです。手指の第1関節(爪の付け根辺り)が痛むヘバーデン結節では、指の曲げ伸ばし時や指に物が当たる時に痛むことが多いです。スポーツ障害では、患部によって症状はさまざまですが、運動に関連して痛むことが多いです。




効果の出方には個人差

これらの長引く痛みの部位を超音波検査で調べると、モヤモヤ血管の〝異常信号〟を確認できることが多いです。超音波検査で〝異常信号〟が見られれば、運動器カテーテル治療の適応になります。 一方、治療効果の出方には個人差があります。例えばひざの痛みでは、初診の段階で軽症~重症までさまざまな方がいらっしゃいます。治療により、良い結果が期待できる方もいれば、元々が重症なため治りにくい方もいらっしゃいます。どの程度の治療効果が見込めるか、診察時にお伝えし、ご理解いただいた上で運動器カテーテル治療を受けていただいています。 当院の運動器カテーテル治療は、長引く痛みの原因となっているモヤモヤ血管を医療用チューブ(カテーテル)で消すことが特徴。副作用・合併症はほとんどなく、治療は局所麻酔で行うため半日程度の日帰り手術・入院となります。宮古・石垣など離島からお越しの場合でも、治療当日に飛行機で帰宅可能となっています。仕事などの都合により長期入院が難しい方にも喜んでいただいています。




執筆者
さくがわ・たかゆき/宜野湾市出身。放射線診断専門医。IVR(画像下治療)専門医。運動器カテーテル治療研究会・監事。2021年9月浦添市前田にさくがわクリニックを開院


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毎週木曜日発行・週刊「ほ〜むぷらざ」
第1915号 2024年4月18日掲載

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