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2024年4月11日更新

[企業紹介]伝統の紅型を盛り上げたい|城紅型染工房デザイナーの吉濱愛さん|沖縄の魅力

沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.426


自ら染織した色鮮やかなストールを羽織る吉濱さん。「紅型の伝統を守りつつ、新しい作品づくりをしていきたい」と力を込める


ワークショップや コラボ商品も展開

城紅型染工房
デザイナー 吉濱 愛さん


今年5月で創業53年を迎える城紅型染工房。「暮らしの中に紅型を」をコンセプトにインテリアや雑貨などを制作・販売。他にはないオリジナルの商品展開が自慢だ。デザイナーの吉濱愛さん(43)は「生活に寄り添い、身近に感じてもらえる紅型を生み出していきたい」と話す。


Q どんな商品を扱う?

A 名刺入れやキーケース、スマホケースなどの小物やTシャツ・ベビー服、タペストリー、日傘などの商品制作を行っています。
 紅型というと着物のイメージが強く、高級で敷居が高いと、以前は来店されるお客さまの年齢層も高めでしたが、近年は多彩な絵柄のアイテムを取り入れることで子育て世代を中心に客層も広がりました。出産祝いや結婚祝い、記念日の贈り物としてはもちろん、部屋の雰囲気作りや季節感の演出に役立つアイテムとしても好まれています。
 アパート住まいで、こいのぼりやひな人形を飾るスペースがないという人も、タペストリーやスタンドなら気軽に取り入れられ、片付けも楽とお客さまから好評。県外にいる孫に贈る人もいて喜ばれています。

姉妹でアドバイスし合いながら商品づくりに取り組む吉濱さんと姉の山城祥子さん(左)


Q デザインのアイデアはどこから?

A 私は自分の目で見て、体で感じたことを表現したいと思っていて、季節ごとにやんばるなど自然が豊かな場所に出かけ、植物などを撮影・デッサンして、その絵柄を商品デザインに生かすようにしています。
 お客さまからの声や私自身の子育ての経験をデザインに生かすことも多いです。通常、柄は牡丹(ぼたん)や鳥といった紅型の伝統的な絵柄が多いと思いますが、私たちは干支やこいのぼり、ひな祭りといった節句柄をはじめ、サガリバナや花笠、シーサー、昆虫なども取り入れています。
 「沖縄の紅型を盛り上げたい」という気持ちで制作に取り組んでいますが、自分の思い描いたものが形になり、その品をお客さまが手にとって喜んでもらえた時はとてもうれしいです。商品を飾ったり、身に付けたりした写真を送ってくださるお客さまもいて、仕事の励みになっています。



Q 今後の展開は?

A 近年は企業とのコラボ商品のデザインを担当する機会にも恵まれました。航空機内の座席ヘッドレスカバーや販売用のトートバッグの絵柄、プロスポーツチームとのコラボTシャツのデザインを担いました。作品を通して、紅型の良さが多くの人に伝わるとうれしいです。
 地元のイベントを中心に紅型染めの体験教室といったワークショップも開いており、今後は国内外でのワークショップも少しずつ増やしていきたいです。そして、「地元の人に愛される工房になること」が目標です。




紅型染め体験も好評開催中!

工房では、“こいのぼり”や“ひな祭り”、干支などの季節デザインのタペストリー制作体験も好評。家族や友人と一緒に楽しく紅型染め体験=写真=をしてみませんか?


城紅型染工房
浦添市前田4-9-1
電話=098(887)3414



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『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<426>
第1914号 2024年4月11日掲載

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funokinawa編集部

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