My Style
2024年2月15日更新
ダイエットができない人|健康チャレンジ!(47)
医師の安谷屋徳章さんが、ダイエットについて話します。
文・安谷屋徳章
ダイエットができない人
ダイエットがとても難しくストレスに感じる人がいます。話を聞くと、ダイエット時の食事量が少ないことに気づかされます。人によっては断食のような食事内容だったりします。当然、続かなくて、ストレスからドカ食いをしてしまいます。こういう食事の仕方を続けているために極端に多く食べる日と少なく食べる日ができ、自分が1日にどれくらいの食事をしたらいいのかが分からなくなるのです。例えば、1日平均3000キロカロリーを食べていたとします。1日3000キロカロリーは多くの人が食べ過ぎと感じる量だと思いますが、平均なので1000キロカロリーから5000キロカロリーの幅があっても平均3000キロカロリーです。そんな人がダイエットを始める時に1000キロカロリーから始めたらどうなるでしょうか。1000キロカロリーの日もあったので、これくらいは減らさないとダイエットできないと思っているのでしょうが、これではいきなり平均である3000キロカロリーの3分の1の食事から始めたことになります。おなかいっぱい食べた日の5000キロカロリーからすれば5分の1。その状態ではダイエットが続くわけありません。ダイエットに向け、自分に適した食事量が分からないから、このような無理をしてしまうのだと思います。
こういう人は、ダイエットを始める前に自分が満足できる食事量を知ることから始めてはどうでしょうか。方法は、スーパーやコンビニで売られている総菜や食べ物には成分表示が書かれているので、成分表示のあるものだけを食べるのです。自炊すると食材ごとのカロリーや糖質、タンパク質の含有量を調べて計算しないといけないのですが、最初から成分表示のある食べ物だけを食べれば計算は楽です。飲み物にも成分表示があるので、口にするもの全てをチェックしましょう。1日の摂取カロリーや栄養摂取量が分かったら、しばらく自炊で同じような食事量で続けてみるのです。おなかがすく場合は少なく見積もってしまったと捉えてやり直してください。自分を知ることはとても大切だと思います。
あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など
「健康チャレンジ」のバックナンバーはこちらから。
毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」健康チャレンジ!
第1906号 2024年2月15日紙面から掲載