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2023年4月20日更新

[企業紹介]琉球藍で染毛料と線香開発|株式会社レイ企画 代表取締役 中村 はる美 さん|沖縄の魅力

沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.393


幼少期からアレルギー体質だったという中村代表。「私に必要なものを作れば、助かる人がきっといる、そう思って開発してきた」と語る


琉球藍で染毛料と線香開発

株式会社 レイ企画
代表取締役 中村 はる美 さん


沖縄産ヘナと琉球藍の染毛料を開発販売する(株)レイ企画。今年、新たに線香を開発し、販売をスタートさせて話題となっている。この線香の特徴は、琉球藍の製造過程で廃棄される茎を活用している点。開発にかけた思いを代表取締役の中村はる美さん(61)に聞いた。

Q 事業内容と商品開発の経緯は?

A  当社は、沖縄もずくの成分を使った化粧品の開発とサロンの運営で、2006年にスタートしました。

翌年、ヘナの苗木を譲り受けたのをきっかけに栽培をはじめ、海外産ヘナとの比較もしながら、染毛料の研究開発を始めました。国内でヘナの需要が高まっていることや、輸入品の不安定な供給や品質に問題があると感じていたからです。 栽培から製造まで一貫して行い、品質にこだわった国産ヘナを開発することにしました。11年に、県産ヘナと琉球藍を使った染毛料が日本で初めて完成。材料は県内の自社農場と契約農場において無農薬で栽培し、洗浄から加工まで、自社工場で丁寧に行っています。



Q 線香の開発理由は?

 ヘナは植物性の染料として古くから使われてきましたが、葉っぱの部分だけが利用され、茎の部分は廃棄されてきました。当社開発商品も製造過程で、ヘナと琉球藍の茎の部分が廃棄物として大量に出るので、それを有効活用することが課題だったんです。 

琉球藍はヘナに比べて茎が柔らかく、微粉砕できる。それで線香ができるのではないかと思いつきました。線香の生産で有名な淡路島の工場に依頼したところ、香木の白檀(ビャクダン)の粉末を配合した線香ができました。

創業して16年。会社設立10年の節目に出会ったことがきっかけで、いつの日か商品のパッケージデザインをお願いしたいと思っていた大城清太氏に今回依頼することができました。琉球藍線香「真髄(ふにしん)」という名前には「思いを貫き通す心の強さ」という意味が込められており、とても気に入っています。



Q 琉球藍線香の特徴は?

A 優しい香りが特徴で、利用されたお客さまからは、箱を開けたときにフワッと広がる香りと、燃焼時に立ち上がる香りに差異がないことも喜ばれています。また、パッケージデザインの良さや、ごみの減量化で持続可能な社会づくりにつながることも商品価値を上げ、県内外への贈り物としても選ばれています。

今後の目標は、人と環境に優しい商品づくりとサービスを提供し続けていくことです。工場では、障がい者雇用も積極的に行っており、共生社会の形成にも貢献していければと思います。また、琉球藍とヘナの茎の有効活用も、さらに図っていきたいと思います。



優しい香りが特徴の琉球藍線香。パッケージデザインは点描画家の大城清太氏が手掛けた

施工料を5%引きに

(株)レイ企画の「オーガニック琉球ヘナ」は、全国にある代理店でも取り扱っている。セルフ白髪染めの方法を指導するマイスターの育成にも力を注ぐ。

■(株)レイ企画 那覇市天久1068-7
電話098(988)0463


『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<393>
第1863号 2023年4月20日掲載

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