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2023年3月2日更新

突然の葬儀でも慌てない! 沖縄の葬儀会社が教える、事前に準備しておきたいこと|後悔しない終活⑧【家族編】

当事者として葬儀を執り行うことはそう何度もあるものではない。いざというときに戸惑わないよう、事前に準備することが大事だ。葬儀について主な流れや進め方など、(有)カデナ花輪の島袋敦さんと具志堅さく子さんに聞いた。

後悔しない「終活」 家族編 

前の準備で安心の葬儀を

当事者として葬儀を執り行うことはそう何度もあるものではない。いざというときに戸惑わないよう、事前に準備することが大事だ。葬儀について主な流れや進め方など、(有)カデナ花輪の島袋敦さんと具志堅さく子さんに聞いた。



葬儀を執り行う場合、前もって家族で話し合っていることが望ましいが、いざという時に慌てて準備したため、「料金が高かった」「情報収集が足りなかった」などと後悔するケースも多いという。

葬儀サービスを提供するカデナ花輪の島袋敦専務取締役(44)は「万が一のときに慌てず対応できるよう葬儀の流れ=左囲み=を頭に入れ、心構えをしておくことが大切」と話す。

葬儀の形式は、通夜や告別式を遺族、親族以外の一般会葬者を交えて行う一般葬、家族や親族、親しい友人・知人を中心に小規模に行う家族葬が主な形式。そのほか、通夜や告別式を省いた直葬など形式もさまざま。近年はコロナ禍の影響もあり、小規模に行う家族葬が増えている。

「家族葬を執り行う際、葬儀を知らせる人の範囲には注意したい」と島袋さん。葬儀の知らせを家族や近親者に限定したため後になって、近所の人や故人の友人から「なぜ、教えてくれなかったの」と不満を打ち明けられたというケースも。知らせる範囲を慎重に検討した上で進めていくことも大切だ。


実際足を運び相談を

ネットなどで葬儀の情報も手軽に入手できるが、葬儀社のスタッフと実際に会って話をするメリットは大きいという。同社の具志堅さく子さんは「スタッフの人柄はもちろん、会場の規模や雰囲気を感じられる上、料金プランにないような細かなサービスの説明も受けられます」とアドバイスする。直接話をすることで、より安心感が得られるのもポイント。

喪主はもとより家族・親族も納得できる葬儀を行うには、事前に準備することが大事。そうすることでスムーズに進められるはずだ。

 


教えてくれた人
カデナ花輪の島袋敦専務取締役(右)と看取士・終活カウンセラーの具志堅さく子さん
☎098(956)2450



 葬儀の主な流れ 

 臨終・医師の死亡判定
臨終、医師の死亡判定。医師による死亡診断書の作成が行われる。自宅で亡くなった場合はかかりつけ医に連絡をし、指示を仰ぎご遺体を清め、化粧や着替えを施す。


2 安置(自宅、安置所)
ご遺体を病院や施設などから葬儀社の斎場、自宅などに安置する。

3 葬儀・告別式相談
葬儀や告別式の日取りなどを葬儀社と相談。葬式をする斎場、火葬場も併せて検討。葬儀費用・総額の確認をする。



4 祭壇、自宅飾り、納棺
祭壇の設置や自宅飾りを行う。納棺も。


5 通夜
遺族をはじめとする身近な関係者のみで故人をしのぶ。

6 出棺
副葬品を棺の中に入れ、棺を搬出して火葬場へ移動する。


7 火葬場・収骨
遺体を荼毘(だび)にふした(火葬した)後、収骨(骨上げ)をする。遺骨を骨つぼに収める。

8 葬儀・告別式
僧侶の読経を賜り、遺族・近親者の焼香を行う。その後、会葬者の焼香を行う。


9 納骨
遺骨を墓などへ納める。


※出棺前に告別式を行う地域もあります


記者の体験

編集部 安里則哉

流れや費用、連絡先知り不安緩和

母の余命を知る少し前のこと。妻の勧めがあり、葬儀の事前相談のため、しぶしぶ葬儀社を訪れた私。というのも、「まだ意識があるのに葬儀の話なんて、縁起でもない」と思い込んでいたからです。葬儀社では葬儀の流れや費用などを丁寧に説明してもらいました。事前に相談することで、もしものことがあったら真っ先に「ここに連絡すればいいんだ」と、知っただけでも心強かったです。


編集/安里則哉
『週刊ほ〜むぷらざ』後悔しない「終活」
第1856号 2023年3月2日掲載

この記事のキュレーター

スタッフ
安里則哉

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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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