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2022年9月1日更新

[沖縄・輝く女性を紹介]彩職賢美|(一社)沖縄県ヨガ連盟 代表理事 SWEET LOTUS(スウィートロータス)代表 山本 玲子さん|内面からの美 ヨガで伝える

沖縄でヨガを指導するようになって8年。3年前からは県内初のメディカルヨガ・ピラティス認定校として指導者の育成にも力を注いでいます。たくさんの出会いと支援に感謝し、沖縄へ恩返ししていくためにも、ヨガを人々の健康増進、観光産業の振興にもつなげ、社会に貢献していきたいと考えています。

撮影/泉公(ララフィルム)

メディカルヨガ普及に注力

(一社)沖縄県ヨガ連盟 代表理事・SWEET LOTUS 代表
山本 玲子さん


寄り添える指導者育成
健康と産業で社会貢献

疾患予防など代替医療として注目されているメディカルヨガを指導し、インストラクター養成もしているSWEET LOTUS(スウィート・ロータス)代表の山本玲子さん(49)。「内閣府が認証する日本統合医学協会のメディカルヨガは、年齢問わず誰でも安全に行えるもの。インストラクターは、できないことをやらせるのではなく、できることを受け止め指導する。その人を認め、寄り添うことがとても大切なんです。そんな指導者を育て、喜びを共有していきたい」と熱く語る。

東日本大震災を機にマレーシアへ移住したが、夫のぜんそく悪化のため沖縄に移住して8年。以来、中学生から90代まで約1万5千人にヨガを指導。浦添市でスクールを開校し、約150人の指導者も育成してきた。誰も知り合いのいない沖縄に移住してきて、ここまできたことに、「沖縄の懐の深さ」と感謝するが、「素直に従い、自分を必要としてくれるならと、とにかくやってみた」という、山本さんの行動力が光る。

東京にいたころ趣味でヨガを始め、後に講師もするようになっていた山本さん。沖縄のスポーツジムで知り合った高齢の女性からその経歴を生かした方がいいと言われ、浦添市の市民講座で開講。すぐにクラスが増設されるなど大好評で、他市町村からも依頼が入るようになった。ヨガ指導者の必要性を感じたが、当時、メディカルヨガの指導資格を取るためには県外に通う必要があったため、「沖縄で資格が取れるスクールを作ろう」と一念発起。浦添市牧港に沖縄初の認定校を開校した。

ロータス=蓮(ハス)とは、泥の中でも美しく、清らかで凛(りん)とした花を咲かせる植物のこと。幼少期からの苦難を乗り越え、強く、美しく生きる山本さんの姿に重なって見える。

母親との離別、ヤングケアラーだった日々、キャバクラで働きながら大学を卒業した20代、キャバクラでの実績を買われ銀座高級クラブのママとして抜てきされ奮闘した30代、2度の離婚…。山本さんは全てを軽やかに笑顔で話し、出会った人やことに感謝を語る。悲しみや悔しさを知り、乗り越えてきたからこその人生哲学が、その言動ににじみ出る。
 

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スクールでインストラクターの資格を取得した塩川ひとみさんは、「先生はエレガントでユーモアがあり、豊富な知識を惜しみなく提供してくれる。心の持ち方、内面からの美しさなど、ヨガだけでないたくさんのことを学べます」と話す。

卒業生には、インターン制度を設け、就職サポートや開業ノウハウを伝授するなど、サポートを続ける山本さん。その胸には「働き方など望むスタイルに合わせながら、経営のハウツーや私の経験も伝え、寄り添いながら、沖縄の人々に恩返ししていきたい」という思いがある。

銀座高級クラブのママ時代は、1日に数百万円も売り上げ、高級外車に乗っていたが、「そのときに感じていたのは高揚感で幸福感とは違う」と振り返る。「高い給料を払うことより、その人の魂の記憶に残ることを与えたい。それができる喜びを感じている今が本当に幸せだと思う」と笑顔を見せる。

今年、卒業生が分校を開設。「ヨガを通し心身を整える知識と知恵を伝え、感動と感謝をシェアしていきたい」という山本さんの思いが広がりを見せる。昨年は沖縄県ヨガ連盟の代表理事にも就任。「今後は、日本人が多く駐在しているバンコクでもメディカルヨガ指導者資格を取得できるよう準備を進めている」という。「タイと沖縄、日本をヨガでつなげ、健康増進、観光産業の振興に貢献したい」と山本さん。今後の展開にますます目が離せない。

 後進の育成に尽力 

「メディカルヨガは、年齢を問わず、病気やケガがあっても取り組める。心身の不調や機能改善を目的に医療や介護の現場に導入されているのが特徴です」と話す山本さん。 

山本さんのスクールでインストラクターを目指す生徒は、ヨガに関する知識とともに、人の身体の機能や構造など、医学や心理学の面からもより深く学ぶ=写真。約150人の卒業生がおり、自身の教室を開いたり、フィットネスクラブやカルチャーセンター、医療福祉施設などさまざまな場所で指導者として活躍している。




 山本玲子さんが教える呼吸法のこつ
「心を落ち着かせ、エネルギーをチャージする」 


コロナ禍、自由が制限され、神経も張り詰めた生活の中で、心身の不調を感じる人が増えているとして、山本さんが呼吸法をアドバイス。「良い呼吸は心を落ち着かせ、元気エネルギーをチャージし、自分を取り戻すことができる。車の中や一人になれる時間や場所を選び、ぜひ取り入れてみて」と話す。
【手順】
(1)鼻から吸う息で、背骨を伸ばす
(2)吸った息を軽く止める
(3)心の中でゆっくり
「1、2、3…」と数える
(4)鼻から、細長く均等に、長く息を吐き続ける
※上記を1セットとし、3~5セットを目指してやってみましょう。

【こつ】
・吸う息の長さを「1」とするなら、吐く息は「2」の長さを目指し、吐き切るようにする。

★上級者テクニック
上記の呼吸法に下記のイメージを付け加えて行ってみましょう♪
・吸う息で光を吸い込み、吐く息で黒い煙を吐き出す。

■問い合わせ先
ヨガスクール&スタジオ SWEET LOTUS
電話098(943)6444




プロフィル/やまもと・れいこ 1973年、東京都出身。大学在学中からキャバクラに勤め、33歳で銀座クラブのママとなる。2010年、ヨガスタジオを運営。11年、(株)ビューティーブッダ設立。14年、マレーシアから沖縄へ移住。15年、県内でもヨガ指導を開始。19年、メディカルヨガ・ピラティス認定講師。SWEET LOTUS開校。21年、(一社)沖縄県ヨガ連盟代表理事就任。


今までの彩職賢美 一覧


撮影/泉公(ララフィルム) 文・赤嶺初美(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1410>
第1830号 2022年9月1日掲載

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

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