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2021年12月30日更新

【年末年始特別号】幸せに働く楽しく生きる|有限会社 スタプランニング

「新年こそ、仕事もプライベートも諦めることなくハッピーに」との思いを込め、沖縄県内でいち早く女性活躍を推進する企業の取り組みを紹介。現場の女性キーパーソンらの声には参考にしたい工夫が満載だ。

 仕事も人生も「見える化」 

有限会社 スタプランニング

見通し立て働きやすく


店舗設計やデザイン、施工などを手掛ける(有)スタプランニングは、「仕事もプライベートも大事にする働き方を」と、働きやすく、働きがいのある職場環境づくりに取り組む。

入社14年目の上地良美さんは営業開発部総務経理課に所属。業務過多になっている社員をいち早く把握し、年休取得を促したり、業務負担を減らすよう上司に相談するなど積極的にアクションを起こすようにしている。

同社では、15人の社員全員が結婚や出産・育児なども含めた、20年後までの自分の人生プラン「人生20年計画」を作成し、発表する場を定期的に設けている。「2年後に宅建の資格を取得する!」「『5年後に結婚して、その2年後に出産する」といった声が挙がる。

そんなプランに対し「『ここまでに結婚したいなら、早めに相手を探さないと!』といった和やかな声が飛び交っています」と笑う。

さらに「社員一人一人の結婚や出産など先々の予定を作成し、『見える化』することで誰がどの時期に産休や育休を取得するかなど、事前に把握できるので、それに即した体制づくりが可能になりました」と話す。

例えば、土地・建物探しや内装デザインの企画など、一つの案件に対し2人体制で取り組む。産休や育休はもちろん、一人が急な休みの際でもフォローできるようにするための工夫だ。

このような取り組みが生まれたのは、2014年の業務見直しがきっかけ。「当時は、依頼があった仕事はどんどん受注し、長時間労働に。社員の心身の負担も大きく、毎年多くの社員が入れ替わる中、ある社員から『この会社でずっと働きたい』という声が挙がったんです」と上地さん。その声を機に社長を中心に業務の見直しが始まった。


男性の育休取得者も

まず取り組んだのは、週休2日制への移行と業務の平準化や受注基準の見直し。短期集中型の仕事を減らす一方、工期の長い公共工事などの仕事を増やし、社員の休みも考えた無理のない納期を設定した。一時的に赤字で利益も激減したが、次第に利益が回復し、維持できるようになった。

残業も届け出制にしたことで減少。残業時間は、多い時で月100時間を超えることもあったのが、月平均4時間ほどに。さらに、見直しの一環として生まれたのが「人生20年計画」だった。

業務を見直したことで、出産や育児による離職者が減り、管理職の女性比率が高まった。「現在、課長・主任の4人中3人は女性。2017年には、女性の活躍している企業が取得できる厚生労働省が認定する『えるぼし』三ツ星ランクを取得しました」と説明する。

男性もこれまで以上に家庭と仕事の両立がしやすくなり、18年には初の男性社員の育休取得者も出た。社員からは「産休や育休をはじめ、資格取得に向け勉強するための休暇など、休暇取得の相談がしやすくなった」との声が挙がっている。

近年は時間管理ウェブアプリも活用し、各社員が一日の業務を書き込むことで個々の動きが分かるようになり、連絡を密に取り合うようになった。「これからも現場の声を大切にし、働きやすく、働きがいのある職場にしたい」と上地さんは目を輝かせた。



「人生20年計画」で価値観も共有

計画書について上司に説明をする上地さん(左)

「人生20年計画」の発表は、各社員の価値観を共有する場にもなっている。個々の計画や目標を知ることで、「自分も負けられない」といった刺激を受け、モチベーションアップにもつながっている。

仕事のことは、もちろんだが、趣味を大事にしている人もいて、旅行が大好きな人であれば、「○年後にユニバーサル・スタジオ・ジャパンに家族で遊びに行く」と計画を立て、そのために「いつまでにいくらためる」と目標を立てる人もいる。


うえち・よしみ
2008年入社。産休・育休を2度取得。17年、パート社員から正社員へキャリアアップし、現在に至る。4人の子を育てる母。家事育児、仕事に奮闘中。


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『週刊ほ〜むぷらざ』年末年始特別号 「幸せに働く楽しく生きる」
文/安里 則哉
第1795号 2021年12月30日掲載

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安里則哉

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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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