毎日のレシピ
2016年4月28日更新
ソーキ骨のお汁|沖縄のごちそうレシピ
沖縄料理に精通した松本料理学院の松本嘉代子学院長が教える「ごちそうレシピ」。豚のスペアリブを使った栄養バランスの取れた「ソーキ骨のお汁」は、祝いの席には欠かせない昔からの沖縄料理です。多くの人が好きな一品ではないでしょうか。
正月やお祝いごとで振る舞われる料理。栄養のバランスもバッチリ。
ソーキ骨のお汁
ソーキ骨 | 800g |
水 | かぶる程度 |
昆布(乾燥) | 1枚 |
かつおだし | 2カップ |
ダイコンまたはトウガン | 600g |
塩 | 小さじ1+1/2~2 |
しょうゆ | 少々 |
ヒハチまたはおろしショウガ | 少々 |
1. | ソーキ骨を2本取りの6~7cm長さに切って湯洗いする。 |
2. | たっぷりの水とソーキ骨を鍋に入れて強火にかけ、沸騰したらあくをすくいとって中火にする。クツクツとゆっくり、豚肉が柔らかくなるまで煮る(スープがにごらないようにしっかりあくをすくう)。 |
3. | 昆布は洗って水に戻し、6~8cm幅のものを二つ折りにして結び昆布を作る。※三角形を作るようにし、煮崩れない程度の強さで連続して結び、最後に一つずつ切り離す。 |
4. | ダイコンまたはトウガンは、皮をむいて5~6cm角に切ってゆでる。 ※下ゆでする際は米のとぎ汁か米を入れる。 |
5. | 途中で昆布とかつおだしを入れ、30~40分くらい煮てダイコンまたはトウガンを入れ、塩、しょうゆを加え、味をよく浸透させて仕上げる(途中で何度も脂とあくをすくい取る)。 |
6. | 深めの器にソーキ骨の汁を盛り付け、香辛料にヒハチまたはおろしショウガを入れて供する。 |
【ポイント①】
冬はダイコン(島ダイコン)、夏はトウガンと、使い分けるのもオススメ。青首ダイコンは水分が多く、煮込むと煮減りする。煮崩れしにくく味が浸透しやすい島ダイコンの方が使いやすい。
【ポイント②】
味のポイントはあくをすくうなど、処理をしっかりすること。同メニューは野菜(ビタミン)、昆布(ミネラル)、豚肉(タンパク質)が効率よく取れるのも特徴。さらに昆布を結んで「結び昆布」にすることで、お祝いごとの料理としても使うことができる。
講師
松本嘉代子(まつもと・かよこ)
1969年、沖縄県那覇市に松本料理学院設立、学院長。NPO日本食育インストラクター1級、全国料理学校協会 教員認定資格 特別師範、栄養士。琉球料理、沖縄家庭料理に精通し、幅広く活動。タイムス住宅新聞社発行の週刊ほ〜むぷらざで「ごちそうレシピ」「沖縄の行事と食」「イチから琉球料理」などのコーナーでもその魅力を多くの人に発信している。
編集/栄野川里奈子
『週刊ほーむぷらざ』ごちそうレシピ・第1502号 2016年4月28日掲載
[ランチ・ディナー・レシピ]
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