毎日のレシピ
2017年3月2日更新
切って混ぜて詰めるだけ! トマトのファルシ
Dr.国仲×野菜ソムリエ 堀の野菜Style(24)|野菜ソムリエプロの堀基子さんがオススメ! 体の中から健康的にキレイになって肥満を解消する生活スタイルを提案。
丸ごとトマトが器の前菜
トマトのおいしさに夢中!
野菜ソムリエプロの堀基子さんと、ドクターの国仲弘一さんが、野菜を楽しくオシャレに取り入れ、体の中から健康的にキレイになって、肥満を解消する生活スタイルを提案! 今回は、トマトを使った簡単でオシャレな前菜を紹介します。
国 仲
今日のメニューは僕が大好きなテイスト! ファルシって詰め物した料理という意味なんですね。
堀
トマトのパワーで健康になる人が増えるせいか、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがありますが、国仲先生はトマトの季節になるとうれしくなっちゃうんですね。
国 仲
僕はトマトが大好物で、よく自分でスープを作るんですよ。トマト2個、タマネギ1個をザクザク刻んで、ニンニクも加えて、コンソメか塩で煮るだけ。仕上げに白ワインをちょっと加えるのがポイント。なければ泡盛やウイスキーを風味付けに少々。それだけでシンプルでおいしいスープに仕上がります。おでんにもトマトを丸ごと入れたりしますね。
堀
本当にお好きなんですね! トマトは加熱すると甘みが引き立ちますし、うま味成分のグルタミン酸やアスパラギン酸がだしの役割を果たすので、スープや煮込みがおいしくなるんですよね。
国 仲
医者の仕事が減るほど、栄養豊富なんですか?
堀
リコピンというトマトの赤い色素成分は、優れた抗酸化力で知られています。活性酸素が体内で増え過ぎると、細胞や遺伝子にダメージを与え、老化を早める原因にもなるそうですが、過剰な活性酸素を消去してくれるのが、リコピンなど野菜の色素に含まれる抗酸化パワーだといわれていますね。また、リコピンには、動脈硬化や糖尿病の予防、シミやシワ、日焼け予防などが期待できるという研究成果もあります。
国 仲
なるほど! リコピンやベータカロテンなどの野菜の色素成分は、乳がんの予防効果でも注目されているので、ぜひたっぷり取ってほしいですね。ところで、今日のメニューは前菜にぴったりですね。食事の最初に野菜を食べると、よくかむことで脳の満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎを防いでくれますからね。
堀
野菜の食物繊維が後から食べる糖質の吸収をおだやかにし、生の野菜に含まれる消化酵素が消化吸収を助けてくれますから、野菜から食べることを習慣にすると健康的ですね。
国 仲
こんなおいしい前菜なら大歓迎! 白ワインやビールが合いそうですね。
堀
県産トマトは春が旬ですから、ぜひ作ってみてくださいね。あとは、お酒が進み過ぎないようにご用心!ですね(笑)
レシピ
『トマトのファルシ』
中玉トマト | 4個 |
タマネギ | 1/2個 |
パクチー | 4~5本 |
ツナ | 1缶 |
EVオリーブオイル | 小さじ1 |
レモン果汁 | 小さじ1 |
塩こしょう | 少々 |
1. | トマトはヘタごと上部を切り落とし、中をくりぬく。 |
2. | タマネギは粗みじん切りに、パクチーは葉と細い茎だけを細かく刻み、油を切ったツナ、EVオリーブオイル、レモン果汁、塩こしょうを加えて混ぜる。 |
3. | 1に2を詰め、パクチーの葉をのせる。 |
トマト
収穫期 | 12月~翌5月 |
産地 | 豊見城市、糸満市など県内各地 |
トマトの赤い色素成分リコピンは、すぐれた抗酸化力で知られ、体内の過剰な活性酸素の働きを抑えてくれる効果が期待される。ベータカロテン、ビタミンCなども含まれている。 | |
県内では、大玉の「りんか409」、中玉の「フルティカ」、ミニトマトの「アイコ」や「トマトベリー」など、多彩な種類のトマトが栽培されている。トマトのおいしさに夢中! |
トマトの中に詰まったツナとパクチーとレモンの相性が抜群!
国仲弘一(くになかこういち)
医師、医学博士。琉球大学医学部附属病院第1外科助教。乳腺・甲状腺外科チーフ。日本外科学会専門医、日本乳癌学会専門医。日々、がんの治療や再発予防に奮闘中。自らも約30kgのダイエットに成功。趣味は料理、マラソン、ワイン、カメラ。
堀基子(ほりもとこ)
野菜ソムリエプロ。アスリートフードマイスター3級。ベジフルビューティセルフアドバイザー。アンチエイジング・プランナー。沖縄野菜プロジェクト協同組合理事。15kgの減量を達成した経験から、「野菜style流ダイエット講座」も開講中。
『週刊ほーむぷらざ』
Dr国仲×野菜ソムリエ堀 野菜Style<24>
第1546号 2017年3月2日掲載